出版社内容情報
詰将棋史上に燦然と輝く二大棋書、伊藤宗看『将棋無双』と伊藤看寿『将棋図巧』。詰将棋が独自の世界を構築することになった名作を、現代最高の詰将棋作家が読み解く。
内容説明
詰将棋を「芸術」にした二大棋書、伊藤宗看『将棋無双』/伊藤看寿『将棋図巧』=『詰むや詰まざるや』は何を生み出したのか。くめども尽きぬ源泉の創造性を当代一の詰将棋作家が解き明かす。上田吉一氏との対話も収録。
目次
第1部 論考(取らず手筋をめぐって;『無双』89番をめぐって;『詰むや詰まざるや』を超えて)
第2部 上田吉一氏との対話(『無双』20番をめぐって;『図巧』2番をめぐって;『図巧』27番をめぐって;詰将棋のスタイルについて;詰将棋のオリジナリティとは何か)
補遺 湯村光造の打歩詰手筋研究
著者等紹介
若島正[ワカシマタダシ]
1952年、京都生まれ。詰将棋・チェスプロブレム作家、英米文学研究者。京都大学名誉教授、チェス・プロブレム専門誌「Problem Paradise」編集長。詰将棋の賞である塚田賞を7回、看寿賞を10回受賞。2004年に詰将棋解答選手権を創設。実行委員長を退いた2014年に同選手権で初優勝。指し将棋では赤旗名人戦優勝(1975年)、チェス・プロブレムでは国際チェス・プロブレム連盟から解答競技インターナショナル・マスターなどの実績がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とも
11
若島正&上田吉一の両巨頭による対談形式の無双&図巧論。相当に専門的なので両図式にちゃんと取り組んでないと着いていくのは難しいかも。私もさっぱり。 詰将棋の今の形は出題者と解答者という形式で発展して来た故、というのはなるほど。 実は上田氏の「看寿三人説」を期待してたが、本書にはなかった。次の機会に。2024/10/05
チェアー
7
この本は詰将棋アーティストの本だと気づいた。今後の詰将棋の鑑賞にあたっての一つの到達点であり、出発点となる本だと思う。 2024/10/18
yoyogi kazuo
2
詰将棋マニア向け。現代最高の詰将棋作家二人による対話は余りにもディープ。2024/09/17
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