出版社内容情報
現代中国にとって、領土や軍事力や党支配とはいかなる意味をもつのか、なぜ欧米のスタンダードと衝突するのか。中国現代史の中に中国固有の所与としての歴史を探る。
目次
思想課題としての現代中国―革命・帝国・党
1 「帝国」の再編成(「中国の台頭」と帝国の再編成;海から見た東アジアの再編成;中国における反日デモの世界性と固有性―二〇一二年の転換点として)
2 「党」による指導(「核」開発と冷戦の組み換え;政治/経済のギャップとジレンマ)
3 「革命」による近代(文革とは何であったのか;対談 「文革」から「民間」を問う;文化統合と政治言語;中華圏映画比較論)
著者等紹介
丸川哲史[マルカワテツシ]
1963年生まれ。現在、明治大学政治経済学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
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あまたあるほし
2
現代中国の一つの読み方を教えてくれる。再読が必要だ。ただし、現代の部分には違和感もあり。かの島の事を「無人島」と記し、こだわるなと書くのはいただけない。まさにこだわっているのは中国もまた同じような……。2014/07/01
rubeluso
1
大きくなる中国をどう見るか、「帝国・革命・党」をキーワードに歴史的な視野から読み解いてみた、という本だろうか。 端々から著者は反原発の立場であるらしいことが伺えるのだが、その視野と現代中国をめぐる思考が関わったところの記述が個人的には面白かった2014/03/23
hika
0
思想家としてと、思想的存在としての毛沢東の巨大さ。中華としての歴史と、革命の経験の交差点の一つとしてそれはあって、そこを起点に歴史的系譜的に現代中国の言説、制度を読み解く視点とか。2013/11/25
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