内容説明
戦後の日本と北朝鮮とのあいだには、さまざまなチャネルでの外交と交流の歴史があった。冷戦が凍結した東アジアの現在では幻のような、その錯綜した歴史をここに精確に刻む。
目次
序章 挫折した「正常化」
第1章 戦後の日本と北朝鮮(一九四五~五四年)(日韓会談の開始と北朝鮮;在日朝鮮人運動―「祖国派」形成の軌跡;日朝友好運動―日朝協会の結成までの道のり;引揚げと帰国、そして抑留)
第2章 「南日声明」―日朝関係の開始(一九五五~五七年)(日朝「平壌会談」;朝鮮総連の結成;日朝交流の開始)
第3章 「帰国協定」―日朝関係の飛躍(一九五八~五九年)(日朝「ジュネーブ会談」;「帰国運動」と朝鮮総連の変移;「帰国協力運動」と日朝交流の再起;小結)
第4章 「日韓条約」―日朝関係の屈折(一九六〇~六五年)(「日韓条約」の締結と北朝鮮;朝鮮総連の性格変化;日朝交流の非対称化;小結)
終章 凍てついた「空白」―「六五年秩序」の固定化
著者等紹介
朴正鎮[パクジョンジン]
現在、ソウル大学日本研究所HK研究教授。2009年、東京大学大学院総合文化研究科博士課程地域文化研究専攻修了、本書の元となった論文により博士号取得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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