内容説明
本書は今日までに知り得た東慶寺史料を全て翻刻したものである。主たるものは東慶寺縁切文書、すなわち東慶寺現蔵文書と小丸文書を中心にした旧蔵文書である。縁切寺の研究は、近世離婚法の研究における主要な課題の一つであり、なによりそこに持ち込まれた具体的な離婚紛争の種々相とその紛争解決を通して、当時の庶民の法意識をはじめとする、近世法制史の根幹に通ずる問題解明に多大の示唆を提供してくれる。
目次
第１部 東慶寺現蔵文書（寺史・寺法関係文書；縁切関係文書）
第２部 東慶寺旧蔵文書（小丸文書；東慶寺旧蔵文書）
第３部 東慶寺関係文書（御用宿仙台屋文書；旧幕府引継書；前橋藩松平家記録；江戸南伝馬町名主公用留；公文録；諸家文書）
