内容説明
「この150年来、アジアは本来のアジアでなくなった。同時に、漢字を失ったのです」。昨年文化勲章を受章し、今年95歳を迎える著者が、東アジアのエスペラント=漢字の復権を願い、自らの学問の根幹と志、漢字の将来について熱く語る。文字講話全20話、ついに完結。
目次
第16話 感覚について
第17話 載書字説
第18話 文字の構造法について
第19話 声系について
第20話 漢字の将来
著者等紹介
白川静[シラカワシズカ]
1910年、福井県福井市に洋服商の次男として生まれる。小学校卒業後、大阪の法律事務所に住み込みで働きながら夜学へ通う。35年、立命館中学教諭となる。43年、立命館大学法文学部漢文学科卒業、同大学予科の教授となり、54年、同大学文学部教授。55年、「甲骨金文学論叢」初集を謄写版印刷で発表、以後十集に及ぶ。これより先、阪神間の中国古典愛好者らでつくる「樸社」で講義を始め、講義録は後に「金文通釈」(五十六輯を84年刊了)「説文新義」(全十五巻、別巻一、74年完結)として結実。60年、「稿本詩経研究」(三冊)を謄写版で発表。70年、初の一般書「漢字」を刊行。以後、「詩経」「金文の世界」「孔子伝」などを次々と書き下ろす。81年、立命館大学名誉教授。84年「字統」を刊行、毎日出版文化特別賞受賞。87年「字訓」、96年「字通」を刊行。91年菊池寛賞、96年度朝日賞受賞。98年文化功労者として顕彰され、99年勲二等瑞宝章を受く。同年11月より「白川静著作集」(全十二巻)刊行開始、2000年11月完結。2002年1月より「白川静著作集別巻」刊行開始。2004年文化勲章受章
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