文字講話〈4〉

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  • サイズ A5判/ページ数 313p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784582403268
  • NDC分類 801.1
  • Cコード C0081

内容説明

「この150年来、アジアは本来のアジアでなくなった。同時に、漢字を失ったのです」。昨年文化勲章を受章し、今年95歳を迎える著者が、東アジアのエスペラント=漢字の復権を願い、自らの学問の根幹と志、漢字の将来について熱く語る。文字講話全20話、ついに完結。

目次

第16話 感覚について
第17話 載書字説
第18話 文字の構造法について
第19話 声系について
第20話 漢字の将来

著者等紹介

白川静[シラカワシズカ]
1910年、福井県福井市に洋服商の次男として生まれる。小学校卒業後、大阪の法律事務所に住み込みで働きながら夜学へ通う。35年、立命館中学教諭となる。43年、立命館大学法文学部漢文学科卒業、同大学予科の教授となり、54年、同大学文学部教授。55年、「甲骨金文学論叢」初集を謄写版印刷で発表、以後十集に及ぶ。これより先、阪神間の中国古典愛好者らでつくる「樸社」で講義を始め、講義録は後に「金文通釈」(五十六輯を84年刊了)「説文新義」(全十五巻、別巻一、74年完結)として結実。60年、「稿本詩経研究」(三冊)を謄写版で発表。70年、初の一般書「漢字」を刊行。以後、「詩経」「金文の世界」「孔子伝」などを次々と書き下ろす。81年、立命館大学名誉教授。84年「字統」を刊行、毎日出版文化特別賞受賞。87年「字訓」、96年「字通」を刊行。91年菊池寛賞、96年度朝日賞受賞。98年文化功労者として顕彰され、99年勲二等瑞宝章を受く。同年11月より「白川静著作集」(全十二巻)刊行開始、2000年11月完結。2002年1月より「白川静著作集別巻」刊行開始。2004年文化勲章受章
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

寛生

45
【図書館】読んでいてワクワクしてくるような感覚といったらいいのか?これは、自分が高校や大学の時に感じたようなものかもしれない。何も知らない若かりしころの自分が持っていたあの感覚かも。それが、なぜか最近はどんなレクチャーをきいたとしてもあまりこういう感覚を持つのは淋しい事にあまりない。知識の世界がこんなにも美しいのかと思わされる。ドライな学問ではない。何かデリダを読み始めたころ僕が感じたようなものが甦る。ナラティブというとしっくりこないが、白川の学問の裏には、流動性をもつ物語のようなものが浮かび上がる。2014/11/30

Koichiro Minematsu

38
4巻に渡る白川静氏による文字講話を受けた。読み終えて今は現存されないからこそ、白川氏が文字解説に込めた想いは、2025年の今、170年前の東アジアの回復だ。 私が思うことは漢字はこれからも大切にしたいし、デジタルの時代だからこそ書だけはアナログでいたい。2025/02/02

みかりん

0
かなり難しくなってきた。ま、漢字が表意文字として優れているのはよくわかる。2012/03/10

エイサノオト

0
ルビは便利だなあ。 2019/10/18

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