内容説明
1999年より京都で年4回開かれ、いよいよ4年目突入の「文字講話」。今も使われ続けている身近な漢字の中に、中国古代に生きた人々の習俗・技術・思想が、鮮やかに甦る。本書には、全20話のうち、第11話から第15話を収録。
目次
第11話 都邑と道路
第12話 生活と医術
第13話 歌謡と舞楽
第14話 人の一生
第15話 思想について
著者等紹介
白川静[シラカワシズカ]
1910年、福井県福井市に洋服商の次男として生まれる。小学校卒業後、大阪の法律事務所に住み込みで働きながら夜学へ通う。35年、立命館中学教諭となる。43年、立命館大学法文学部漢文学科卒業、同大学予科の教授となり、54年、同大学文学部教授。60年、『稿本詩経研究』(三冊)を謄写版で発表。これより先、阪神間の中国古典愛好者らでつくる「樸社」で講義を始め、講義録は後に『金文通釈』(全五十六輯、84年完結)『説文新義』(全十五巻、別巻一、74年完結)として結実。81年、立命館大学名誉教授。84年『字統』を刊行、毎日出版文化特別賞受賞。91年菊池寛賞、96年度朝日賞受賞。98年文化功労者として顕彰され、99年勲二等瑞宝章を受く
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感想・レビュー
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榊原 香織
63
シリーズ3 市民講座を文にしたものなので話し言葉で分かりやすい。 丁度、アメリカテロの年。白川先生もそのことに触れている。漢字の話の中に意外な時事が 内容が知的に面白い2023/01/09
Koichiro Minematsu
39
文字のなすテーマも難しくなってきたが、白川静氏は文字のもつ意味から講話する。 思想は世が乱れたり、利害が衝突するなかで生まれる。なるほど。2025/02/01
みかりん
0
文字と思考・思想は相互依存。2012/02/09
エイサノオト
0
祭りは神様と一体となって遊ぶことだったんだなあ。2019/09/21
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