内容説明
激動の現代ポーランド史の伴走者であり、映画界の巨匠のひとりであるアンジェイ・ワイダが、初期作品から近作まで、自らの創作活動の軌跡をあますところなく語る。
目次
第1部 騎兵隊の兵舎から…へ(青春時代と初期十作品;成長と成熟;果たせなかったもの、充たされぬ思い)
第2部 歴史、映画、その他のことども…(「ひげの男」に対してぼくはどんな恩義があるか?;わたしと歴史との出遇い;映画監督と現代の世界;映画のなかの俳優―選択が最重要の課題だ;いまも人々が話し合える最後の場所 ほか)
著者等紹介
ヴェルテンシュタイン,ヴァンダ[Wertenstein,Wanda]
映画評論家。1917年生まれ。父ルドヴィク・ヴェルテンシュタインは、キュリー夫人に教えを受けたポーランド最初の原子物理学者。戦前のワルシャワで化学と経済を学び、戦後は記録映画製作所に勤務ののち、’60年代後半に映画記者・評論家に転じる。編著書に本書の他「製作ユニットX」がある。なお、作家アンジェイエフスキはヴァンダとの恋愛体験をもとに「聖週間」を著している(’96年、ワイダ監督が映画化)
久山宏一[クヤマコウイチ]
1958年生まれ。ロシア・ポーランド文学専攻。東京外国語大学ロシア語学科卒、早稲田大学大学院ロシア文学研究科博士課程中退。90年、アダム・ミツキエヴィチ大学(ポーランド・ポズナン市)より博士号(スラヴ文学)取得。86~95年、同大学日本学科専任講師。現在、東京外国語大学などの非常勤講師
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