内容説明
革命後のソ連、大恐慌にあえぐアメリカ南部、崩壊するナチス・ドイツ、朝鮮戦争…。『ＬＩＦＥ』の花形写真家として、常に２０世紀の歴史の最先端を走り続けた女性の、激動の生涯。
目次
第１章 ミニーとジョウゼフ
第２章 写真家の誕生
第３章 初恋と秘密
第４章 白い火、赤い火
第５章 スティーグリッツに占められていた領域
第６章 クリーブランド―「この上昇の興奮」
第７章 「機械は新しい救世主だ」
第８章 「この人たちと、やりたいことは何でもできる」
第９章 成功と男たちの目
第１０章 男の世界の中の女
第１１章 「ロシアの大いなる未来」
第１２章 名声と富
第１３章 勤労大衆の闘い
第１４章 社会の記録
第１５章 「ライフ・ビギンズ」
第１６章 「『ライフ』・ライクス・ライフ」
第１７章 「北極圏、ハニーチャイル」
第１８章 国内外における政治
第１９章 パトリシア
第１０章 『ＰＭ』
第２１章 再びロシアへ
第２２章 海と陸とでの戦い
第２３章 「『ライフ』のバーク‐ホワイト爆撃に行く」
第２４章 パープル・ハート・バレー
第２５章 ラインの護り
第２６章 インド―炎の柱
第２７章 金とダイヤモンド、愛と仕事
第２８章 ゲリラ戦
第２９章 最大の仕事
第３０章 「人生はあきらめたり死んだりするためにあるのではない」
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
印度 洋一郎
1
20 世紀を代表する写真報道誌「ライフ」の看板カメラマンとなった女性の評伝。女性の社会進出が今よりも進んでいない1920年代から押しの強さで台頭し、自己プロデュース力の高さで有名人となった。その題材は、高層ビルやダムなどの作業写真から始まり、アメリカ南部の貧困や大恐慌下の中西部などの社会問題、更に「最高の題材」だった第二次世界大戦まで幅広い。有名なガンジーの写真を撮影した際の逸話など、二十世紀の歴史的瞬間にもしばしば立ち会っていた。そのキャリアは、アメリカの報道写真文化の趨勢とも重なっていて興味深い。2021/01/30
-
- 洋書
- DAY OFF T01
