20世紀メモリアル<br> ダウニング街日記―首相チャーチルのかたわらで〈上〉

20世紀メモリアル
ダウニング街日記―首相チャーチルのかたわらで〈上〉

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  • サイズ B6判/ページ数 599p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784582373073
  • NDC分類 312.33
  • Cコード C0022

内容説明

1939年9月1日ドイツ軍がポーランドに侵攻し、第2次世界大戦が勃発した。本書は、ダウニング街十番(英国首相官邸)に勤務する若き首相秘書官が、開戦直後に筆をおこし、戦後1950年代にいたるまで英国政権の中枢にあってひそかに書きつづけた〈禁制の政治日記〉である。上巻には、ワルシャワ陥落、ダンケルク撤退、フランス降伏、イギリス本土の戦い(バトル・オヴ・ブリテン)、ロンドン大空襲と、イギリスが〈孤独の戦い〉を強いられた、1939年9月から1940年末までの16か月を収録する。

目次

第1章 開戦
第2章 ホワイトホールの世界
第3章 逡巡
第4章 スカンディナヴィアでの冒険
第5章 内閣交替とダンケルク
第6章 フランスの崩壊
第7章 ひとりで
第8章 イギリス本土の戦い
第9章 ロンドン大空襲
第10章 包囲されたイギリス
第11章 地中海のジレンマ
第12章 時を稼ぐ
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

印度 洋一郎

4
第二次大戦中、イギリス首相の秘書官だった著者がこっそり書いていた日記を、戦後数十年経って出版したもの。今定着している史実とは異なる、リアルタイムの視点が新鮮。書名に「チャーチルのかたわらで」とあるが、1939年9月の英参戦から1940年末までの上巻の序盤1/3はチェンバレン首相の時代。とにかく、大戦初期のイギリスは戦火の拡大への懸念と、戦果を挙げる事のプレッシャーで揺れていた。この中で登板したチャーチルの強烈なキャラクターは、色々問題もあるが謹厳実直の人チェンバレンに比べると、やはり戦時の宰相の器だ。2020/10/09

Hotspur

3
必要あり読む。第二次大戦中チャーチルの首相秘書官だったジョン・コルヴィルの日記。チェンバレン首相補佐官時にはチャーチルのことを「信頼しきれない不安定な経歴から判断すると、彼は、首相になった場合、きわめて危険な方向に私たちを導くかもしれない」と心配していたが、これと、チャーチルの補佐官になった後の彼に対する見方が大きく違うのが面白い。開戦後の「まがい物の戦争」期間中の英政府内部の政争と情報混乱の凄まじさが印象的。上巻は1939年9月~1940年末。太平洋戦局との時間のずれのもつ意味の深さを考えさせられる。2020/08/11

takeakisky

0
モーロワのフランス敗れたりと並行して読んだので、多面的に捉えられ、理解を助ける。ほぼエリートしか登場しない。階級社会。 何が起こるのか知っていながら開戦当初の状況を日記で読むのはなかなか堪える。が、彼らには絶望も過度の悲壮感もない。首相就任前のチャーチルに対する見方が非常に辛辣で痛快。中ほどまで首相はチェンバレン氏。彼はチャーチルに比し評価が惨めなほど低いが、常識人。人の意見を聞き、ルールに則って行動を決める。戦時だったこと、相手がヒトラーのドイツだったことが彼の評価にとって大きなマイナス要素だったろう。2022/01/16

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