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内容説明
第一級のユダヤ混血と烙印を押された少年が、あえてドイツ軍属として東部戦線に参加し、数々の危機をのりこえ、青年として奇跡の生還をとげる。
目次
ドイツ軍の進駐
「水晶の夜」
決断
前途
ロシアにて
退却
パルチザン
凄惨な殺人事件
背後の前線
ポーランド娘イレネ
アウシュヴィッツ
脱出
近づく終焉
奇妙な現実
包囲されて
ヒトラー、子供たちを死においやる
幸運
故郷への道
親衛隊の手を逃れて
家で
ムーア橋の救済
終戦
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
印度 洋一郎
5
ドイツに併合されたオーストリア生まれのドイツ人とユダヤ人とのハーフの若者が、出自を隠しながらドイツ空軍の軍属として戦争を生き延びた経緯を綴った回想録。東部戦線に派遣されると、ドイツ軍内部にもユダヤ人に同情的(又はナチスに批判的)な将校がおり、そういう人達に庇護されつつ、自身の運の強さや機転で際どい日々を生き残る。中でも白眉は、ユダヤ系とは知られずにアウシュビッツ(!)に派遣されて作業されるくだり。淡々と書かれているが、リアルタイムでは葛藤がスゴかったのではなかろうか。晩年のインタビューや解説も親切な構成だ2015/01/13
えふのらん
1
戦地へ赴いた混血ユダヤ人の記録。「第一級の混血」だったことでゲシュタポや国防軍内部の党員から見逃してもらったエピソードがいくつか収録されている。2014/09/22