出版社内容情報
福島県浪江町に立つ南朝忠臣顕彰碑。しかしそのもとは15世紀に滅亡した戦国大名の墓。どんな時代の意図が史実のすり替えをもたらしたのか。無人の原発被災地に佇む「歴史」を追う。
【目次】
内容説明
東京電力福島第一原発事故のために「帰還困難区域」となっている福島県浪江町の一角に「標葉公忠勲之碑」、南朝顕彰の碑が建っている。しかしその基になったのは、南北朝のはるか後代、十五世紀末に滅亡した戦国武将である。どんな歴史の事実が、いつ、なぜ、どのように、かくも読み替えられたのか。小さい地域の深い歴史。
目次
一 いにしえの標葉地域と標葉氏について(標葉地域における先史時代の遺跡;染羽国造;古代の標葉地域と標葉氏の成立・展開;南北朝時代と標葉氏)
二 軍書に見る権現堂城の戦い(中津幸政『奥相茶話記』;田中久重『東奥中村記』;藤橋隆重『東奥標葉記』;富田高詮『奥相秘鑑』;渡辺美綱『御家給人根元記』;斎藤完隆『奥相志』)
三 幕末の標葉氏墓域整備(標葉氏の六旗;標葉氏の七人衆;相馬中村藩の成立と華光院;相馬藩の在郷給人制度;在郷給人山田鉄三郎による標葉氏墓域整備;標葉氏の五輪塔)
四 「標葉氏墓碑銘」の建立(華光院跡地に移転した大堀村正西寺;昭和八年の「標葉清隆公父子墓碑建立趣意書」;昭和初期の南朝顕彰運動;標葉清隆父子墓碑建立を主導した鈴木松五郎と発起人たち;標葉氏旧臣の末裔による墓碑建立への寄附;「標葉氏墓碑銘」と福島県会議長釘本衛雄;新聞報道と「南朝の忠臣」誕生)
五 戦前の南朝顕彰運動と「忠臣」創出(南朝皇族の末裔・信雅王の「創出」;「熊澤天皇」の標葉地域遺蹟探訪;浪江町での顕彰運動と「北畠顕家卿六百年祭」;林銑十郎揮毫の「標葉公忠勲之碑」)
著者等紹介
西村慎太郎[ニシムラシンタロウ]
1974年、東京都青梅市生まれ。学習院大学大学院人文科学研究科史学専攻博士後期課程修了。博士(史学)。現在、国文学研究資料館教授・総合研究大学院大学教授。専攻、歴史学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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