出版社内容情報
伊勢物語コレクション鉄心斎文庫には、海外里帰り本など多彩な由来の本、物語の多様な読みを示す本が集う。その意義を自在に語る。
山本 登朗[ヤマモト トクロウ]
著・文・その他
内容説明
鉄心斎文庫は、伊勢物語とその注釈書の写本・版本、伊勢物語を描いた屏風や掛け軸、さらにはカルタまで、さまざまなかたちをした伊勢物語のコレクションである。そのいくつかの書物それ自体の流転のあとをたどり、また、伊勢物語伝本が伝える変転の姿をたしかめ、この物語の成立と享受の過程のうちに、その変転に満ちた来歴をとらえる。
目次
1 流転と出会い―鉄心斎文庫のはじまり(阿波国文庫本との出会い;阿波国文庫本がたどった運命 ほか)
2 ヨーロッパを流転した伊勢物語―ルンプ旧蔵書(ドイツ人、フリッツ・ルンプ;フリッツ・ルンプの略歴1―はじめての来日 ほか)
3 さまざまな流転、さまざまな変転(ご神体となった伊勢物語;「およし女郎」に進上された注釈入り室町写本 ほか)
4 変転する伊勢物語(伊勢物語の変転1―その成立;伊勢物語の変転2―その享受)
5 さまざまな「古注」(鉄心斎文庫本の「古注」;学ばれた「古注」 ほか)
著者等紹介
山本登朗[ヤマモトトクロウ]
1949年、大阪府生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。博士(文学)。現在、関西大学文学部教授。専攻、平安時代の文学とその享受史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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