出版社内容情報
近代以前、ヨーロッパに渡った日本書籍は、誰が、何のために、どうやって手に入れたか。由来を尋ね、知の欲求とその変遷をたどる。
ピーター・コーニツキー[ピーター・コーニツキー]
著・文・その他
内容説明
イギリスやアイルランドに、江戸時代の始まり、十七世紀初頭に到来した日本の書籍が残っている。それらは、いつ、誰によって、どんなルートで、そして、なぜ、持っていかれたのか。幕末・明治に多く集められた海外の和書の集積のうちに、日本に対するどんな興味が、どんな本の選択を、どんな学知の蓄積を、もたらしたか、具体的な由緒を尋ねることを通して探る。
目次
1 日本書籍の海外流通史―元禄年間まで(中国と朝鮮半島までの流通;江戸初期のイギリス、アイルランドまでの流通 ほか)
2 日本書籍の海外流通史―ペリー来航前夜まで(漂流民大黒屋光太夫の蔵書の行方;ロシアの日本書籍蔵書目録 ほか)
3 日本書籍の海外流通史―明治初期まで(ペリー艦隊の日本書籍蒐集;居留地の日本書籍蒐集)
4 ロンドンの日本書籍売買(アレン氏、パーベリー氏の販売活動;ロンドン古本屋のバーナード・クォーリッチ ほか)
著者等紹介
コーニツキー,ピーター[コーニツキー,ピーター] [Kornicki,Peter]
1950年、イギリス、メイデンヘッド生まれ。オックスフォード大学大学院博士課程修了(D.Phil.)。2011年、オックスフォード大学文学博士(D.Litt.)取得。元ケンブリッジ大学東洋学部長。ケンブリッジ大学名誉教授。専攻、日本文化史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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