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戦争詩論 1910‐1945

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  • サイズ B6判/ページ数 339p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784582346053
  • NDC分類 911.52
  • Cコード C0092

内容説明

太平洋戦争下、詩人たちは、異様な語彙と文体をもつおびただしい戦意昂揚詩を書いた。それは、ナショナルなものに対するモダニズムの屈服などではなく、モダニズムの方法とイデオロギーの貫徹だった。1910年に画期をもつ歴史と思想と詩的表現のどんな構造がこの事態を産み出したのか。そのとき、詩と詩人に問うことのできるものとはなにか。

目次

詩の戦争・戦争の詩(一九一〇年代からの問題;詩の新しい担い手;超越化について;一九三三年からの問題)
モダニズムの戦争・プロレタリア詩の戦争(モダニズムの戦争;プロレタリア詩の戦争)
大江満雄の機械(前提;その履歴)
詩と戦争の底にあるもの(“詩と非詩の逆立”について;「語りうるということ」について)

著者等紹介

瀬尾育生[セオイクオ]
1948年、名古屋生まれ。東京大学大学院人文科学研究科(独文)修士課程修了。首都大学東京教授(表象言語論分野)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kentaro mori

3
⚫︎愛国詩・国民詩・戦場詩をいずれも戦争によって汚れたものと見て、これらを一括して「戦争詩」と呼ぶという用語法は、戦争にかかわるすべてを敗戦の向こう側に押しやって、そのこちら側に無垢な詩としての「戦後詩」の領域を開いた。「戦争詩」という名は、「戦後詩」という輝かしい名が生まれると同時に、その分身のようにして作られたのである。⚫︎詩の本質をとらえる言語思想は、そのままでは決して国家・権力の本質を思考できない。また権力・法・政治の本質をとらえる思想は、そのままでは決して詩の本質を思考できない。この両者はたがい2024/08/09

 

3
再読。やはり、ぐうの音も出ない名著であることは変わりはない。2017/04/27

ozanarimakoto

0
名著。これは真面目に感想を書かないといけない。気合いがいるが。2024/03/24

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