出版社内容情報
自伝的小説ともいうべき表題作ほか短編5編を収録。朝鮮の「開化」の時代を、極貧に耐え志をもって生きた一青年の苦悩と民族の義憤。
李 泰俊[イ テジュン]
熊木 勉[クマキ ツトム]
福岡大学教授
内容説明
自伝的要素が濃厚な表題作ほか短編5篇を収録。朝鮮の「開化」の時代を、極貧に耐え志をもって生きた一青年の苦悩と民族の義憤を描く。待望の邦訳に詳細な訳者解説を附した。
著者等紹介
李泰俊[イテジュン]
1904~没年不詳、号は尚虚。あいつぐ両親の死により、孤独な幼少期を送った。高等普通学校時代、学校改革運動の首謀者として退学処分となり、その後来日、早稲田大学、上智大学に留学した。この頃から文学活動を開始。帰国後は「九人会」への参加や文芸誌『文章』で中心的な役割を果たすなど純粋文学の旗手として活躍した。解放後、朝鮮文学同盟(のちに朝鮮文学家同盟に改称)副委員長などの要職につき、46年には越北、しかし、50年代の粛清の嵐にさらされ、60年代以降は消息が途絶えた
熊木勉[クマキツトム]
1964年生まれ。福岡大学人文学部教授。朝鮮近代文学、特に朝鮮近代詩(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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