内容説明
いま最も注目すべき作家の最新連作小説。東と西の文化の違いが産みだす悲喜劇を、ときに痛烈に、ときにユーモアたっぷりに描く。ラシュディらしさが横溢した珠玉の9篇。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
新地学@児童書病発動中
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さすがは『真夜中の子供たち』や『悪魔の詩』の作者と思わせてくれる短編が多い。奇想に満ちて、故郷であるインドに対する強い想いが感じられる。一番の怪作は、「チェーホフとズールー」。有名なSFドラマ「スタートレック」の枠組みを使いながら、チェーホフまで出てきて、インド複雑な宗教問題が語られる。「ルビーのスリッパの競売」もぶっ飛んだ話で、金が全ての資本主義社会を笑い飛ばした内容。「コーター」はこの2編とは異なった自伝な内容で、イギリスに行ったインド人の苦労が叙情的に描かれる。→2016/09/18
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