出版社内容情報
「神さま今日もわたしは幸せでした。こんな時代に、ストレスがないって変ですか?」──ひとり暮らしの楽天家ひつじOLドリーのフツーの生活を描いた癒しコミックが待望の新装復刊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
くろうさぎ
16
今年の読み納めです。フジモトマサルさんの作品は復刊されるたびに嬉しくなります。羊のドリーの日常を描いたこの作品は共感することも多くてどのお話も楽しめました。友達のつむじくんもまたいい味出していますよね。フジモトマサルさんのレトロな魅力がたまらない一冊です。2023/12/31
くるぽん
8
穂村弘「にょっ記」とか吉田篤弘「という、はなし」とかでこの絵とフジモトマサルというカタカナのお名前が頭の端の記憶に残ってて、はじめて読んでみた。もう亡くなってしまったなんて。働く羊ドリーはおっちょこちょいでのほほんとしていいて、ちょっとツイてなかったり。ハルミさんとつむじくんも良いスパイスになっていて、毎回最後の一コマで見事なオチ。ひとり神様へ祈ったり、虹の横顔について考えるドリーさんが生きやすい世の中であってほしいな。2025/01/20
こまいぬ
4
主人公がかわいいし、ちょっとまぬけでみょうにプラス思考でいい。友だちも個性的だし。けど、こういう週休2日で激務ではなくて、でもちゃんとご飯が食べれて小さな楽しみも持てるのが贅沢ではないという世界が現実と地続きじゃなくファンタジー感強めに感じる世の中になっちゃったなあと思ってしまったり。るきさんもだけど、リアルタイムで発表されてたころは現実よりのファンタジーだったんだろうなあ。とは個人的感慨。レンタルビデオやさんとか、ドリーという名前に因んだ時事ネタなんか懐かしくて、たまに読み返したくなるいい漫画だと思う。2023/12/03
shalin
2
フジモトマサル作品を読むと、時間が凍結したかのような感覚に陥る。羊のドリーが暮らすのは、夢にも現実にも片足が入っている第三の世界。時に同情し時に呆れながら、彼女の日々を知る幸福を味わった。2023/12/20
sawa
2
祝復刊! 意外と背景が細かく、光と影のコントラストも美しい。つむじ君が憎めなくて、だんだん好きになってしまう。いいキャラだな。2023/11/27