光文社文庫 光文社時代小説文庫<br> ごんたくれ

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光文社文庫 光文社時代小説文庫
ごんたくれ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 435p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784334775971
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

中山義秀賞、吉川新人賞に輝く著者が、天才絵師らをモデルに、表現者の矜持と苦悩、歓喜と孤独を描く。

内容説明

安永四年、京都。当代一の絵師を目指す豊蔵と彦太郎は、ひょんなことで奇跡の出会いを果たす。喧嘩しながら才能を認め合い、切磋琢磨し腕を磨く若きふたり。鼻つまみ者の「ごんたくれ」と呼ばれた彼らは、求めた道の先に何を見たか?京画壇の華やかなりし時代、実在した二人の奇想の絵師をモデルに、芸術を探求する人間の性と運命を描き出した、傑作時代長編。

著者等紹介

西條奈加[サイジョウナカ]
1964年北海道生まれ。2005年『金春屋ゴメス』で第17回日本ファンタジーノベル大賞を受賞し、デビュー。’12年『涅槃の雪』で第18回中山義秀文学賞、’15年『まるまるの毯』で第36回吉川英治文学新人賞を受賞。多彩なテーマの時代小説、現代小説を発表、話題作を次々と手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

rico

96
「ごんたくれ」は、やんちゃ、かわりもの、というようなニュアンスだろうか。二人の主人公のモデルは18世紀後半の京都画壇の異端児、芦雪と蕭白。物語に出てくる彼らの作品は実在のもの。なぜわざわ架空の人物に?と思ったが、史実に縛られず、ごんたくれ絵師たちの人生を自由に描きたかったのだろう。同時代の大家、応挙や蕪村などの人となりや、歴史的事件を織り交ぜ、絵師たちの世界が生き生きと甦る。とはいえ、以前見た芦雪や蕭白の作品の放つ圧倒的な力の前では、どんな物語も霞んでしまいそう。芸術家を物語にするのは本当に難しい。2021/05/04

のぶ

90
最近、マイブームの西條奈加さんだが、この本も良かった。江戸時代後期の京を舞台にした絵師の物語。円山応挙の弟子、吉村胡雪こと彦太郎と、深山筝白こと豊蔵が出会いでいきなり喧嘩をする。以後二人はライバルとなるが、絵師としては互いに認め合い、それぞれ名声を高めながら数奇な人生を歩んでいく。本作にはモデルがいて長沢芦雪と曾我蕭白らしい。この人物の予備知識はなかった。人間ドラマとして面白いし、円山応挙以外にも、与謝蕪村、伊藤若冲ら当時の花形絵師が登場し、日本画に興味のある人にも楽しめる話となっていた。2021/05/28

papako

78
NHKの若冲のCMを見てこの時代の画家さんが気になって。すごく面白かった!円山応挙全盛の時代、ごんたくれ異端児二人の人生。応挙に師事しながらも、自分の絵を追い続ける彦太郎と、どこまでも自分の道を行きながら、人のことも気になってしまう豊蔵。たまに交差する二人がお互いに影響しあい、高めあう。友情とは違うライバル同士の関係が心地よかった。応挙の職人という考え方もありですよね。モデルとされた画家の作品を検索しながら読みました。もっとこういう絵に触れておけばよかったと後悔しました。うん、いいな、ごんたくれ。2021/04/24

エドワード

49
若い頃は、桃山時代の絢爛たる障壁画の解り易さに比べ、浮世絵以前の江戸時代の日本画の良さが解らなかった。池大雅や円山応挙の穏やかさ、伊藤若冲の奇想が今はよく解る。自然、歴史、人生。彼らの画は奥が深い。若いヤツには解らんさ。そんな実在の画家たちの間に挿入される、架空のごんたくれ絵師。円山応挙門下の吉村胡雪と、一匹狼の深山筝白。筝白の口の悪さが心地良い。会えばいがみあうが、相通じるもののある二人の波瀾万丈の日々、今も変わらぬ、狭い画壇の裏表が興味深い。小説である故、二人の絵にはついぞお目にかかれぬこそ残念なれ。2018/08/27

優希

48
面白かったです。当代一の絵師を目指す豊蔵と彦太郎の奇跡の出会い。喧嘩もするけれど、お互いの才能を認め合っているのにほのぼのします。求めていく道の先に見つめるものは絵師ならではのものなのでしょう。芸術を求める人々の運命を描いているのが興味深かったです。2022/03/06

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