内容説明
時を越えて家族の絆と命の大切さを伝える感動の写詩集。突然に母を亡くした小学6年生の慕情あふれる詩と、健気に生き抜こうとする少女と家族を活写した細江英公の若き日の写真が鮮烈に甦る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スプーン
43
母を亡くした子の写真集。刺すような悲しい目付きの少女。自分がなんとかしなければと着けるエプロン。近親者の死の受け止め方を学べる60ページ。2023/11/26
けんとまん1007
24
こんなに、深い思いのこもった写真集は、そうそう無いと思う。健気さの中に、甘えることができなくなった切なさも。2018/05/03
鈴
19
お母さんを亡くした小学6年生、幸ちゃんの写真と詩集。率直な詩が子供らしく健気で、それを支えようとしているお父さんの姿にも胸を打たれる。2012/09/11
つらら@道東民
10
寂しげな写真や、どうにもならない悲しみを込めた詩に号泣。。。。同時に「お母さんの代わりに家を明るくしなくちゃ」という健気な決意に、お母様のご教育も忍ばれます。あとがきで「人に学ぶことは必ずしも賢人、偉人からばかりではない。子供からだって、若者からでも、誰からでも謙虚な気持ちさえあれば学ぶべきことはある」とあります。この本にはたくさん学ぶべき事が詰まっていますね。2012/08/28
アキ
9
突然に最愛の母を亡くした小学6年生の女の子古田幸ちゃんの詩集『おかあさんのばか』に感動した写真家細江氏が、1965年に幸(みゆき)ちゃんを被写体にして撮った写真と詩からなる一冊。おかあさんの居ない「母の日」から、何でもいいたいことを詩にしておかあさんに報告しはじめた幸ちゃん。健気に生きる彼女にとって、その日から毎日が母の日なんて、なんともいじらしい。そして、ページの隅のおとうさんによる解説文が、娘への眼差しを感じさせて、切ない。2011/12/15