出版社内容情報
1960年代から貸本や少年雑誌に発表した読み切り短編の忍者マンガの傑作群をカラーで再現、新規描き下ろし画稿や発掘作品も収録した、著者米寿記念のプレミアムアンソロジー。
内容説明
未完の大作「カムイ伝」に先立ち描かれた忍者マンガの精髄を集成、掲載時のカラーも再現した至高の傑作集!!初収録の「サスケ予告編」、描き下ろしスケッチ、インタビューも収録!!
目次
「傀儡がえし」
「スガルの死」
「赤い竹」
「四貫目」
「ざしきわらし」
「目無し」
「カムイ外伝」より「九の一」
「変身」
「はごろも」
白土三平エッセイ「『忍者武芸帳』描き始めの頃…」
「妥協を排す孤高の理想家―忍者ものブームの源流」
「『カムイ外伝』の世界」
白土三平インタビュー「『カムイ伝』あのシーンがすべて」
「サスケ」予告編
エッセイ「白土三平と、ほろほろとお酒を」夢枕獏
著者等紹介
白土三平[シラトサンペイ]
1932年2月、東京に生まれる。子供の頃から油絵を学んでいたが、53年ごろ生計を立てるため紙芝居の制作に携わる。指人形劇団・太郎座にも参加。57年、貸本マンガ「こがらし剣士」を描きマンガ家デビュー。日本漫画社で「消え行く少女」「嵐の忍者」などを発表。59年から発表した「忍者武芸帳 影丸伝」で注目され、61年に「サスケ」の連載を開始。63年に「シートン動物記」ほかで講談社児童まんが賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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アイシャ
19
子供の頃『カムイ外伝』の『狂馬』を読んで白土三平さんを知り、忍者漫画に夢中になった。だからカムイは初恋の人。今でこそ2次元キャラクターに恋する人は大勢いるけれど、当時なかなか理解されないことだった。本書は白土さんの初期の頃の作品が多く、読んだことのないものが多かった。『カムイ伝』も友人から借りて全巻読んだけれど私は少年向け忍者漫画の方が好き。白土さんのメッセージは自己解放なんだそうだ。人間以下の扱いを受けて掟の中で生きる下忍たちを描くことによって、自由への羽ばたきを描いていたんだな。2020/06/03
きまたよ
12
初期の忍者漫画といえば『伊賀の影丸』の故横山光輝氏と、『サスケ』『カムイ外伝』の白土三平氏が挙げられる。本書は白土三平氏の米寿記念で観光された自薦短編集。久々に独特な世界に浸ることができた。かっこいいだけの忍者ではなく、忍者に代表される当時の庶民の悲惨さを描いている。ちょっと高かった本だけど良かった。2020/05/15
愁
4
サスケのスケッチ帳へのペン画!これだけでも十分な満足感を味わったのは自分だけでは無いはず!2021/10/29
紅茶派
3
図書館で借りました。3200円+税 よい作品が、たくさんありました。 35ページにて、娘がむいているミカンを見て、「それはフン!」というのが全くの意味不明でした。どういう意味なんだろうか???2021/08/29
uki
3
主役が変わっていってしまう感じ、子供のころは読み切れなかった。 この突き放した感じが好きだ。2020/07/25