イメージの博物誌
タントラ―インドのエクスタシー礼賛 (新版)

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  • サイズ A5判/ページ数 127p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784582284362
  • NDC分類 168
  • Cコード C0015

出版社内容情報

性行為があらゆる創造行為のひな型と考えられ、大宇宙の誕生と運動の原理を性行為を通して観るインドの神秘の宗教〈タントラ〉。その全貌を豊富な図版を駆使して明らかにする。

内容説明

秘めたる教えタントラの世界を鮮やかに描く。

目次

インドのエクスタシー礼賛
テーマ別(儀式と礼拝;性と実在;クリシュナ;死と火;宇宙図;微細身;瞑想用の図形;単一体への道)

著者等紹介

ローソン,フィリップ[ローソン,フィリップ][Rawson,Philip]
1924年、英国生まれ。ダーラム大学附属ガルベンキアン東洋美術館で長く館長を務める。その後ロンドンの王立美術学院教授、ロンドン大学ゴールドスミス・カレッジ美術学科長を歴任。執筆活動を続ける傍ら、各地で東洋美術に関する講演を行う。1995年、逝去

松山俊太郎[マツヤマシュンタロウ]
1930年、東京生まれ。東京大学大学院文学研究科修士課程修了(印度哲学専攻)。インド文学・幻想文学研究科(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

松本直哉

26
インド人がなぜ歴史をもたないか、少しわかったような気がする。西洋の時間が、走る車に乗って後ろに流れ去る風景を見ているとすれば、インドの時間は、その車を横から見ていると言えようか。時間も空間もすべて包含した世界全体を認識するときに、人間の肉体を基点にするタントラの思考様式は、仏教・ヒンズー教・ジャイナ教すべてに底流するものとなった。西洋人が肉体から逃げたり否定したりしているように見えるのと対照的に肉体から出発する見方が新鮮。女性原理を世界創造の根本に据えるところは老子の玄牝の思想にも通じるように思う。2023/09/10

Yasomi Mori

2
インドの信仰(カルト)体系のひとつだが、宗教や思考の方法と捉えるのは適切でない。人間のおこなった象徴的表現の本質的な型・パターンであり、行動につれて効力を発揮するもの。タントラは本質的に幻想とはまったく関わりをもたない。/世俗の快楽として片付けがちなものを積極的に開発し、その上にみずからの基礎をおく。タントラは西欧人の「時」に関する常識的な見方と対決する。創造のわざを逆転させてみる。/女神の破壊的な面を生産的な面とあわせて尊重すること。女性の主導性、バラモン教や仏教ではこの原理が軽視されている。/流し読み2015/07/20

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