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内容説明
衝撃的な突然の死から5年、いまだ抜きん出た人気を誇る大スター張國榮。その華やかで悲劇的な一生を激動の香港現代史と重ね合わせて描く初の試み。初公開・貴重写真多数、詳細な年譜も掲載。
目次
1 はじめに
2 少年期:中国とイギリスの狭間で1956‐1969
3 ティーン期:イギリスの旗の下に1970‐1976
4 デビュー期:香港文化の誕生1977‐1983
5 開花期:爛熟する香港芸能文化1984‐1986
インテルメッツオ 私と香港とレスリー・チャン
6 転換期:香港を覆う影1987‐1990
7 リターン期:香港が呼ぶ1991‐1994
8 成熟期:新たな冒険へ1995‐2000
9 萎縮期:時代の渦の中に消えた命2001‐2003
10 おわりに
著者等紹介
松岡環[マツオカタマキ]
1949年兵庫県生まれ。大阪外国語大学インド・パキスタン語学科卒業。76年よりインド映画の紹介を開始し、80年代半ば以降はインドと香港を中心にアジア全域の映画の研究と紹介に従事する。専門はアジア映画交流史。麗澤大、国士舘大等の非常勤講師のほか、映画字幕翻訳も手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ナハチガル
12
当時の新聞・雑誌・書籍など膨大な一次資料にあたり、単にレスリー・チャンのみならず、タイトルどおり「レスリー・チャンの香港」を浮かび上がらせていく手法はじつに見事。さすが学者さんだ、と思ったら、途中で単にファンだったらしいことが発覚、それもまた微笑ましい。80~90年代香港サブカルチャーに親しんだ者には感涙ものの一品。そして本文で取り上げられている当時の人物や曲を、いつでもネットで確認できるなんて、本当にいい時代になったもんだ。また広東語の勉強がしたくなった。S。2018/03/10
Wen@BL小説積本崩し中(欲シガリマセン読ムマデハ)
2
日付は購入日。また4月1日がやって来る。いつの間にやらファンになって20年以上の月日がたつ。レスリーが亡くなってからのほうが長い。何がショックって、彼の年齢を超えてしまったこと。レスリーはもう年を取らないのにね。香港は中国返還以来変化が激しい。ホテルのメイドさんは大陸の人だったり、いきなり普通話で道を聞かれたり。香港のスターも普通話を話して、普通話の歌を歌って。香港らしさは失われて行くのかなぁ。香港らしさって何?と聞かれてもうまく答えられないけど。2008/05/08
midnightbluesky
0
激動の時代をかけたレスリーチャンは、薄っぺらぺらなエディスン騒動に何を思うであろう。2008/04/26
カクテキ
0
時代と共に生き、そして逝ってしまったレスリー様の魂が安らかでありますように、改めてお祈りします。2008/10/31
ミヤ
0
マルチな才能を発揮しながらも飛び降り自殺によってその生涯を終えたレスリーチャンと、彼が生きていた時代の香港についての一冊。 正直広東語と北京語の違いもよくわからない私にも丁寧に、著者の日本人からの視座が香港情勢の理解を助けてくれた。 日本から戦後イギリスの統治下になった香港という土地の固有のアイデンティティが垣間見られて面白かった。中国に返還に際しての不安など、当時の情勢も詳しく知ることができて、正直芸能界の事情に興味のない私でも楽しめた。そしてレスリーの性別の彼岸にあるような魅力は死後いや増すかのよう。2024/02/03