出版社内容情報
最新鋭の武器を擁する南米の麻薬王の陰謀を阻止するため、引退を控えた攻撃潜水艦は最後の航海に向かう――冒険アクション大作!
内容説明
過酷な戦術即応査定を終えて、サンディエゴ港に帰港した老朽原子力潜水艦“スペードフィッシュ”の艦長ジョナサン・ワード中佐を待っていたのは、思いもかけぬ任務だった。国際共同麻薬禁止局のベセア局長から、海軍特殊部隊のビーマン少佐と協力して、コロンビアの巨大麻薬組織の殲滅を命じられたのだ!超大型映画化された潜水艦アクションの決定版『ハンターキラー 潜航せよ』の前史にあたるシリーズ第1作、登場!
著者等紹介
ウォーレス,ジョージ[ウォーレス,ジョージ] [Wallace,George]
米国オハイオ州東部出身で、元海軍中佐。ロサンゼルス級原子力潜水艦USSヒューストンで1990年2月から1992年8月まで艦長をつとめた。1995年に22年間の軍歴を終えて著作家に転じ、現在はヴァージニア州在住
キース,ドン[キース,ドン] [Keith,Don]
1947年生まれ。ジャーナリスト出身で、作家デビューは1995年。小説や軍事ノンフィクションの著作が30作以上ある
山中朝晶[ヤマナカトモアキ]
1970年北海道生、東京外国語大学外国語学部卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Panzer Leader
53
コロンビアの革命家兼麻薬王との抗争を描くアクション巨編。この手の作品はウィンズロウの傑作群が存在するだけにどうしても比較してしまうが、本作では退役間近い原子力潜水艦を登場させて差別化を図っている。潜水艦パートの描写は活き活きとしていて興味深く読ませる。だけど麻薬王のパートはステレオタイプの上、只の狂信者としか思えないところが弱いところ。それでも後半期待できそうな展開で下巻に進む。2022/01/20
くたくた
52
『ハンターキラー東京核攻撃』が出たのでまずこちらに着手。出版順では『潜航せよ』→『最後の任務』→『東京核攻撃』だが時系列的にはこちらが先。『潜航せよ』では主役で艦長のグラスがこの巻では副長。この本の主役は攻撃型原潜(ハンターキラー)《スペードフィッシュ》。6ヶ月後には退役を控えた老朽艦である。艦内各部の老朽化は如何ともしがたいが、艦長ジョン・ワードの愛着はひとしお、そして若手の乗組員にとっては厳しい鍛錬の場にもなっている。そんな《スペードフィッシュ》は、折しも、官僚的で悪意に満ちた査察に苦しめられていた。2021/10/31
猿吉君
45
ハンターキラー1作目、2作目の潜航せよを先に読んで面白かったので手に取りましたがどうも・・・麻薬戦争と潜水艦の組合せがイマイチ感を持ちつつ感想は下巻へ。2020/11/04
わたなべよしお
24
やっぱり、かなり面白い。何となく全体的にチャチい感じがするし、内容に新味はなく、ステレオタイプの話で、ウィンズロウが描く麻薬問題に比べると、リアリティに欠ける。が、楽しめるのは間違いない。ちょっと登場人物が多すぎるけど。2020/08/21
かんとり
6
同著者「潜航せよ」の前日譚ですな。発表順が分かりませぬが、この「最後の任務」が後ならば、 わかり難い邦題に混乱^^ 内容も潜水艦の描写は見事ですが、麻薬王はなんだかねえ。 でも面白いが。下巻に期待。2020/12/02