内容説明
本書は、中国・朝鮮・日本の古美術について語っている。迫力のある写真映像とともに、詩人の豊かな感性に彩られた文章は、平面的な解説に止まらず、それを生み出した人間・時代にまで創造力の翼を伸ばし、高らかに古美術の魅力を謳いあげる。
目次
生命そのものの胎児―赤彩怪奇面と把手
伏流水の瞳の青さ―翡翠の玉斧と勾玉
夕映えで曙とは―縄文の徳利と盃
夕映えの発進基地―土師丹塗器台付小壺
夕焼けの火口―合鹿朱漆塗片口
日本の前衛―伝大雅作山水画
江戸の20世紀美術―伊万里色絵皿
ハイパーリアリズムのかなた―丈八 市川団十郎
怪力乱神の仕業―隋青磁壺
花束を焼いて―清五彩皿〔ほか〕