内容説明
「妻沼の聖天さま」の名で地元の人々に親しまれてきた歓喜院聖天堂。重要文化財として大切に保存されてきたが、社殿に施された建立当時の彫刻の見事さ、色彩の華やかさは長い年月、封印されたままだった。2002年より8年間の歳月をかけて修理工事が行われ、聖天堂はいま本来の美しさを取り戻している。
目次
地域の皆さまの心のよりどころ妻沼聖天山
歓喜院聖天堂の彫刻と彩色、その美の再現
聖天堂鮮やかな建築構想絵図
聖天堂見取り図
名工の織り成す、壮麗なる綾錦 奥殿大羽目彫刻
豊かな庶民信仰を象徴する奥殿縁下「腰羽目」の唐子のモチーフ 奥殿縁下腰羽目彫刻
社殿の細部にまで施された精巧な匠たちの技 社殿細部の彫刻
歓喜院聖天堂彫刻群の楽しみ方
拝殿彫刻と社殿内部・貴惣門
歓喜院聖天堂彫刻 保存修復への道のり〔ほか〕
著者等紹介
若林純[ワカバヤシジュン]
1957年東京都生まれ。日本大学芸術学部写真学科卒業。在学中にヒマラヤ・ダウラギリ2峰(7761m)登頂。その後もネパール、チベット、アラスカに遠征。以来、国内外の自然、建築、社寺彫刻を主に撮影、企画、執筆。(社)日本写真家協会会員
窪寺茂[クボデラシゲル]
1951年生まれ。建築装飾技術史研究所所長。専門は建築装飾技術史、文化財保存修復。76年に東海大学工学部建築学科卒業後、文化財建造物保存技術協会に入会。04年4月に奈良文化財研究所建造物研究室長就任、09年4月に右記技術協会に復帰したのち、11年3月に現研究所を開設する。この間、京都大学大学院客員准教授、東京藝術大学大学院・東京大学大学院非常勤講師などを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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