内容説明
世界劇場としての美術=驚異蒐集室。王侯たちの美術蒐集室は複雑な構成体、内的秩序を備えた総合体であった。互いにかけ離れているように見える品目も、宇宙の調和的秩序を反映している。この世のあらゆる産物と人間のすべての技…このような万有の充溢を通しての美術蒐集室の、まさに百科全書的な構成体としての本性が明らかになる。それ自体で完結した小宇宙というこの解釈は、美術蒐集室が16世紀以来、世界劇場と呼ばれるようになったことによって確証される。
目次
百科全書的美術蒐集室
王侯たちの美術蒐集室の成立
アルプス以北の蒐集
16世紀のコレクションにおける理論家の役割
大公フェルディナント二世とアンブラス蒐集
フェルディナント二世の兄弟たち
皇帝ルドルフ二世
バロック時代のハプスブルク家美術蒐集室
スペインのハプスブルク家
ヨーロッパの美術蒐集家
教会の美術蒐集室
感想・レビュー
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