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出版社内容情報
澁澤龍彦、種村季弘が教科書にした、ヨーロッパ美術史を巡る幻の名著。45年前パリに出現した世紀の奇想本の完全版。
内容説明
澁澤龍彦、種村季弘が教科書にした幻の稀覯本。現代アートを志す者必読の書。
目次
はじめに 「突飛なるもの」とは何か?
第1章 「突飛なるもの」の起源―空想の産物としての神々
第2章 伝説上の動物誌
第3章 空想旅行―死者の王国へ―サバトめざして
第4章 意表をつく試み
第5章 突飛なるものを企てた人びと
第6章 突飛なるものの巨匠たち
第7章 日常化した突飛なるもの
第8章 十三の突飛な物語
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Saku
14
ここに掲載されているエピソードの多くはは澁澤龍彦や種村季弘で履修済みであったが、 こうして改めてカタログされたものを見るのもまた面白い。 ここでは1960年代までのエピソードがあげられているがでは現代においての突飛なるものとはいかなるものであろうか? 常識やモラルからの逸脱もさることながら、過剰なモラルの強制によるいびつな表現もまた突飛なるものになって行くのかも知れない。 2023/04/08
ソニックゆうすけ
3
これは、自分の興味あるものが、そのまま本になってしまった、と思えるような本でした。図版もとても多く、説明も分かりやすい。入り口本かもしれませんが、内容は深くまで突っ込んでいて、その固有名詞は膨大。ここを拠点として夢の幻想世界が拡がっていきそうです。奇想幻想夢想が好きな人は間違いない本です。あと、澁澤龍彦好きな人も。2023/02/18
loanmeadime
2
果てしない知識の展示です。とても、感想をまとめられそうにないので、第6章 突飛なるもの(アンソリット)の巨匠たちに挙げられた人々を列挙しておきます。 ヒエロニムス・ボス,パラケルスス,アルチンボルト,カリオストロ,グランヴィル,エドワード・リア,バイエルンのルートヴィッヒ2世,フェルディナン・シュバル,アルフレッド・ジャリ,エレーヌ・スミス,レーモン・ルーセル,サルバトール・ダリ。翻訳の高遠弘美さんは解説でここに、ロミ(ロベール・ミケル)本人を付け加えています。2018/10/27
更新停止中
2
図書館で作品社の凝って楽しい装丁のとこれが並んでいて、迷った挙げ句「完全版」のこちらを借りたのだが、何となくこれは多少内容なんぞ「完全」でなくてもいいから作りで遊びまくっている方が相応しいような気がした。種村季弘が解説で言うように「本の体裁をとったサーカス」として。内容じゃなくて、こういう本と言うモノそれ自体のアンソリット性。/荒俣宏が集英社文庫のシリーズでやりたいのってコレなんだな結局。2011/10/17
三鷹台のすずめ
1
おすすめされたので読んでみた。次回の読書会のお題に決定。感想を述べられないなあ。浅学菲才を恥じる2021/09/22