出版社内容情報
明治天皇に献じられ鹿鳴館(現露会、旧華族の団体)に下賜された貴重な写真帖・明治4年頃の横山松三撮影の未公開品。
内容説明
120年の眠りから醒めた「古写真」の名品。明治4、5年ころ、写真師横山松三郎、内田九一ほかが撮影した江戸城、寛永寺、増上寺、燈台、西国巡幸などの貴重な写真の数々。華やかな鹿鳴館のサロンに備えられた、写真黎明期のドキュメント。
目次
第1章 江戸城
第2章 寛永寺・増上寺
第3章 燈台
第4章 西国巡幸
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
夜の女王
10
☆☆☆ タイトルから鹿鳴館の写真集かと思ったら、鹿鳴館に収蔵されていた写真集。明治初期に撮られた江戸城の写真が多く、今では想像も出来ないその威容に圧倒される。が、手入れがされてないのか、瓦や庭にはぺんぺん草が生え、白壁が所々剥げ落ちているのがもの哀しい。江戸の町並みが写されているものがあり、それが浮世絵そのもの。見てるだけで楽しい。図書館本。欲しいけど、高くて手が出ない。ちなみに、この写真集を含め鹿鳴館の調度は戦後GHQに接収され、これ以外はほとんど散逸してしまったとか。戦争に負けるって悲しい(涙)2014/06/27
こおり
8
ああ、千代田のお城が… 軍事クーデターで荒廃してしまった江戸の姿が只々悲しい。こんなに立派な門や櫓を、どうしてもっと残してくれなかったのさ。掲載の写真は明治4~6年頃に撮影されたようだ。白壁や瓦は崩れ、雑草が繁茂するお城の前で写された武士達は、みな袴をつけて帯刀している。小学校低学年位に見える子どももね。なんだろう、見ているとずーんと落ち込んじゃうわ。でも、いい写真もたくさんあったよ。町民や町家を写した写真はいいね、ワクワクするね。木造の新大橋には感動した。でけえ!2014/07/24
marua
3
この本に納められてる写真は鹿鳴館に飾るために撮影された明治初期の東京の写真。てっきり鹿鳴館の舞踏会なんかの写真が納められてると思ってたわしは浅はかでした。しかし、江戸城って、だだっ広かったんだね。荒涼としてる江戸城、切ない。そしてわしは無学でした。2020/11/29
-
- 和書
- 万民の法