内容説明
リベラルな社会も、リベラルではないが良識ある社会も等しく参加できる、平和と正義に満ちた国際社会―そのような「万国民衆の社会」は、いかにして実現可能か。この社会では、正義の戦争は正当化できるのか、また恵まれた社会はどこまで他国を援助すべきなのか?自らが生涯にわたって追究してきたリベラリズム論と、カントの「永久平和」論を起点としながら、「現実主義的ユートピア」を達成するための原理を構想する。ロールズ晩年の主著。「公共的理性の観念・再考」を併載。
目次
万民の法(序説;理想的理論;非理想的理論;結論)
公共的理性の観念・再考(公共的理性の観念;公共的理性の内容;民主制における宗教と公共的理性;公共的政治文化にかんする広い見方;基本構造の一部としての家族について;公共的理性にかんする疑問;結論)
著者等紹介
ロールズ,ジョン[ロールズ,ジョン][Rawls,John]
1921‐2002年。元ハーヴァード大学教授
中山竜一[ナカヤマリュウイチ]
1964年生まれ。大阪大学大学院法学研究科教授。法理学・法思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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