内容説明
名作写真で綴る戦後。名作写真が誕生するまでの過程と制作意図の源泉を探る。
目次
菊池俊吉「戦災孤児収容所のこどもたち」
植田正治「小狐登場」
土門拳「足」
田沼武能「浅草の正月」
大竹省二「ゲルハルト・ヒュッシュ」
木村伊兵衛「板塀」
緑川洋一「白い村」
中村立行「習作」
林忠彦「五番街・日曜日」
秋山庄太郎「ジプシー・ローズ」〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
子音はC 母音はA
2
一枚の名作が選ばれたプロセスを垣間見る為にその前後のコンタクトプリント《ネガフィルムの密着印画》を提示する試み。36人の写真家のものが提示されたが一枚の画を撮るまでの葛藤や工夫が見える。渡部雄吉(台風が来た)のコンタクトプリントが一番面白かった。激しい状況の中でのカメラの移動位置の変化が大変参考になった。 2014/06/22
サムライミン
0
名作の写真の前後に撮られた数枚の写真も見れる。 選ばれた写真がたしかにいいなと思う2011/09/23
Lighthouse Keeper
0
再読。TVで北野武とアラーキーの対談を見て。著名写真家の作品作りの過程(一枚の写真は「選択に次ぐ選択」によって生まれている…何を残して何を捨てたか)を聞き書き。アラーキーは「センチメンタルな旅」の中でも地味な、渡し舟で横になっているうちに眠ってしまった陽子夫人を撮った一枚。これをを見なおしてのアラーキーのひと言「死が写り込んだ」は感慨深い。植田正治作品も、この本で知って以来のお気に入り。2011/09/05
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