朝日選書
21世紀の中国 政治・社会篇―共産党独裁を揺るがす格差と矛盾の構造

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  • サイズ B6判/ページ数 232,/高さ 19cm
  • 商品コード 9784022599957
  • NDC分類 312.22
  • Cコード C0331

出版社内容情報

急激な経済成長と軍備の拡張を背景に、国際社会での存在感を増す中国。尖閣諸島問題をはじめ近隣諸国との衝突も多発している。2012年に新体制となった中国で、いま、何が変わろうとしているのか。共産党・政府・軍の三位一体の内実、習近平体制の裏の権力闘争、中国モデル論、民主化、民族問題、インターネット世論などをキーワードに、隣人として知っておかなければならない中国の実情を読み解く。

内容説明

本書は中国の政治体制のメカニズムを明らかにするとともに、党内の政策対立や権力闘争、腐敗、党を揺るがすネット世論や市民デモ、社会の多元化、群体性事件、民族問題など、中国が抱える諸問題に鋭く切り込む。

目次

第1章 新チャイナ・セブンのスタート
第2章 高度成長を支える超安定型メカニズム
第3章 共産党の大変身―エリートの党へ
第4章 社会の不協和音
第5章 上からの民主化か、下からの民主化か
第6章 五億の網民と官の攻防
第7章 動揺する社会
第8章 腐敗―共産党独裁の裏側

著者等紹介

毛里和子[モウリカズコ]
早稲田大学名誉教授(政治学博士)。お茶の水女子大学卒業後、東京都立大学大学院人文科学研究科を修了。日本国際問題研究所研究員、静岡県立大学教授、横浜市立大学教授、早稲田大学政治経済学部教授を経て、2010年3月に退職。2010年福岡アジア文化賞、国際中国学研究賞を受賞、2011年文化功労者

加藤千洋[カトウチヒロ]
1947年生まれ。同志社大学大学院グローバル・スタディーズ研究科教授。東京外国語大学卒業後、朝日新聞社に入社。北京特派員、アジア総局長(バンコク)、中国総局長(北京)、外報部長、論説委員、編集委員などを経て2010年から現職。2004年から2008年まで「報道ステーション」(テレビ朝日系)コメンテーター。一連の中国報道により1999年度ボーン上田記念国際記者賞を受賞

美根慶樹[ミネヨシキ]
1943年生まれ。キヤノングローバル戦略研究所研究主幹。東京大学法学部卒業後、外務省入省。ハーバード大学にて修士号(地域研究)。1972年、日中国交正常化交渉に参加。在中国大使館参事官(政治部長)、内閣審議官、防衛庁での国際担当参事官、在ユーゴスラヴィア連邦共和国特命全権大使、地球環境問題担当大使、在軍縮代表部特命全権大使、アフガニスタン支援調整担当大使、日朝国交正常化交渉日本政府代表(ウランバートルで日朝交渉)を歴任。2009年4月に外務省を退官、5月から現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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