内容説明
写真が登場して170年、そこから現代に至るまで、数多くの写真家が新たな表現を求めて多種多様な技法を用い、名作を生み出してきた。第1部:コラージュ、フォトモンタージュ、ディストーション(歪曲)など、写真(イメージ)に手を加えて新たな表現を生み出した作品、第2部:ネガフィルムと印画紙の変遷と、それに関わる表現と技法のバリエーション、第3部:カメラとレンズという撮影機材を駆使したさまざまな表現、という三つのテーマを軸に、写真という表現手段の歴史と現在を、東京都写真美術館所蔵の名品によって辿る。
目次
第1部 光の造形―操作された写真
第2部 自然の鉛筆―技法と表現
第3部 機械の眼―カメラとレンズ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
コットン
68
写真の表現の多彩な切り口を紹介した本。やっぱり絵画的なコラージュ:平井輝七『月の夢想』や特殊効果:アンドレ・ケルテス『ディストレーション』等が好み。自分の嗜好とは少し違うが、時間的なブレを使った紅屋吉之助の女性の下半身のスカートの揺れと確固たる意志を持った上半身(特にエネルギーをつかみとったかのような右手の形)に魅了される。2018/07/11
学之助
0
東京都写真美術館平成24年度コレクション展の公式カタログ。普段何気なく見ている写真が色々な技術を駆使して取られていることが分かる。普段写真を撮ることに別段気にしてない自分にはこういう撮り方があると気付かされ撮り方の参考になりました。展覧会ではここには載ってない写真もあるので見てから行くか、行ってから見るか。11月18日まで開催。2012/10/28
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