出版社内容情報
ビデオ・アートの創始者、ナムジュン・パイクと過ごした自由奔放な芸術家生活を、その妻が初めて明かす韓国発の話題作。作家の素顔を垣間見ることのできる貴重な証言。図版多数掲載。
内容説明
韓国発の話題作、ついに上陸!戦後前衛芸術が生んだ破天荒なカップルの知られざる物語がいま、解き放たれる。
目次
第1章 甘いテロリスト(この男は絶対に逃さない;疾風怒涛の少女時代 ほか)
第2章 迷うことなくフルクサス(ニューヨークでの再会;我々の実験、コモン・ライフ ほか)
第3章 ニューヨークを襲った黄禍(キュレーター成子の献身;貧乏なフルクサス・カップル ほか)
第4章 世界が求めるショーをせよ(鳥肌物の天才と三歳児;ドイツでの感激の時代 ほか)
第5章 仏陀、ヤコブの梯子を昇る(招かざる客、脳卒中;セクシャル・ヒーリング ほか)
著者等紹介
久保田成子[クボタシゲコ]
1937年、新潟県西蒲原郡巻町(現・新潟市西蒲区)に生まれる。1960年、東京教育大学彫塑科を卒業後、東京都品川区立荏原第二中学校で美術を指導した。この頃、現代舞踊家である叔母・邦千谷を通してオノ・ヨーコらと交流し、ダダイズムの流れを汲む国際的な前衛美術運動であるフルクサスに関与する。1964年、当時ドイツで活躍中であった前衛芸術界の寵児ナムジュン・パイク(白南準)の東京・草月ホールでの公演に強い衝撃を受け、その年の7月、新しい芸術を渇望し、ニューヨーク行きの飛行機に乗る。そしてニューヨークでナムジュン・パイクと運命のように再会。この時から2006年にナムジュン・パイクが他界するまで、互いに霊感をやり取りする芸術家カップルとして40年以上を共にする
南禎鎬[ナムジョンホ]
1962年、韓国・ソウルに生まれる。ソウル大学校経済学科を卒業し、イギリス・ロンドン政経大学(LSE)国際関係学修士課程および博士課程(1年)修了。韓国三大紙の一つ『中央日報』の社会部、政治部記者を経て、ブリュッセル、ロンドン、ニューヨーク特派員を務め、現在は国際部長として在職中。2006年にニューヨーク特派員としてナムジュン・パイクの葬儀を取材しながら、未亡人・久保田成子に初めて出会い、以後数年にかけてインタヴューを行った。その過程で世界的な芸術家ナムジュン・パイクともう一人の傑出したビデオ・アーティスト久保田成子の人生と愛、そして芸術世界を静かに蘇らせることになる
高晟〓[コソンジュン]
1974年、埼玉県川口市に生まれる。東京芸術大学大学院美術研究科(芸術学専攻)修士課程修了。新潟県新美術館開設準備室等を経て、新潟県立万代島美術館主任学芸員。専門はビザンティン美術史および北東アジアの近現代美術(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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