出版社内容情報
――「卒業アルバムの個人写真、もっと自由に撮らせてくれん?」
友だちのいない“暗すぎクラギ”こと蔵木のもとに、学年一の人気者・星野がそう提案してきた。
決まった構図ではなく、一人ひとりの個性が光る、自由な写真が並ぶ卒業アルバムにしたいというのだ。
実家が卒業アルバムの制作を請け負う写真館で、自身もプロ並みの腕をもつ蔵木は、しぶしぶながらその撮影を引き受けることになる。
人との関わりが苦手な蔵木にとって、人物写真は最も避けたいジャンルだった。
それでもシャッターを切るうちに、同級生たちの意外な一面が次第に見えてくる。
ときに衝突し、ときに心をかき乱されながらも、蔵木は少しずつ他人と向き合い始める。
内容説明
カメラマンには、責任がある。僕は、僕が持つ力を、正しいことのために使いたい。だから。「僕は」精一杯の覚悟で言う。「星野君の味方でありたいよ」
著者等紹介
天川栄人[テンカワエイト]
岡山県生まれ。京都大学総合人間学部卒業、京都大学大学院人間・環境学研究科修士課程修了。第13回角川ビーンズ小説大賞にて審査員特別賞、第9回集英社みらい文庫大賞にて大賞受賞。『セントエルモの光 久閑野高校天文部の、春と夏』『アンドロメダの涙 久閑野高校天文部の、秋と冬』(ともに講談社)で第48回日本児童文芸家協会賞受賞
くまおり純[クマオリジュン]
京都生まれ。主に小説や児童書の装画を中心に活動している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
☆よいこ
89
YA。ぼっち写真オタク蔵木(くらき)は、クラスの陽きゃ人気者の星野(ほしの)に強引に誘われて、卒業アルバムの個人写真を撮影することになる。蔵木は多々失敗を重ね傷つき傷つけられながら、自由で個性的なポートレートを撮影するために奮闘する▽「善意のつもりで、なんかズレたこと平気で言って、それは違うよって言い返したら、ありがとう勉強になりましたみたいな顔しちゃってさ。わたしらはあんたらを教育するために生きてんじゃないっての」人の気持ちなんかわかんないでも一緒にいることはできる▽すごく良本。2025.6刊2025/08/28
イケメンつんちゃ
55
わたしは食べるのが下手 皆様ご苦労様でした 無事なんとか 確定申告終わりました 待ちが五時間 対応も態度も いい人ばっかですよラベル eーtaxで7割の方がやってます マイリトルナンバー読み取れず 闇にひきこまれたし 手こずって 実は 児童文学の方が先なんです 郊外型大型本屋さん 大好きなんです ただ 待つ並ぶが嫌いなのです コーナーとかに人がたむろされていても との思いにかられ 無風区 此処には誰もいない そこからはじまりはいつも雨 この先生は ぼくにはわからない問題を提起してくれる 三作目の 天川栄人2026/03/04
りんご
45
YA。すっごくサクサク読めておすすめです。卒アルの個人写真を撮ることになったクラギくん。夢は写真家、でも人物はめんどいから撮りたくないんだが、、、。いい写真を撮るには?その人らしい写真とは?ぼっちだったクラギくん、同級生の写真撮影にいろいろ苦労します。やっぱコミュニケーションですよね。「らしさ」は人間関係ができた上にみえてくるものだもん。私の大学の卒アルはむりくり作った笑顔です。あれは不本意である。2025/10/19
ちゃさち
26
写真があればいいと思い人を撮らなかった主人公が同級生に声をかけられて、卒業アルバムを作る。一人一人個性があるから、同じ卒業写真は嫌だという同級生。車椅子にのる生徒、ミックスの女の子、容姿に自信が無い子、不登校、みんな同級生だけと個人がある 一人一人話を聞いて、自分は上から分かっていた偉そうな人間だったと気づく姿はよかったです。友達じゃないけど卒業アルバムをつくることになったことで話すようになった同級生たち。声をかけた同級生の母への思いもよかったです。2025/08/03
うとうと
23
写真館の息子で写真オタクの中3"ぼっち"蔵木(くらぎ)に、人気者の星野が相談を持ちかけてきた。「卒業アルバムの個人写真をそれぞれの個性が見えるものにしたい」 人との関わりが苦手で他人に興味がなかった蔵木が、撮影を請け負ったことで被写体の同級生一人一人と向き合い、彼らの意外な一面を知る。星野や周りの子たちと衝突したり助けられたりして、それぞれの"物語"を語る「いい写真」を撮影できた。爽やかでいいお話でした。 周りが蔵木を「生まれつき高いところに立ってる人」「『ふつう』の人」と決めつけるのが少し気になった。2026/05/24




