出版社内容情報
愛は運動会のリレーで小学生とは思えないすばらしい走りをみせた。
親友の柚果はそんな愛のことを誇らしく思っていた。
ある日、担任の先生にかわり新しい先生がきて、二人をとりまく状況が一変していく――。
内容説明
愛ちゃんってすごいんだよ。おしゃべりは楽しいし、勉強はできるし、顔もお人形さんみたいにかわいい。あたしのとっても大切な友だちなんだ。小学中級から。
著者等紹介
森川成美[モリカワシゲミ]
作家。東京大学法学部卒業。第18回小川未明文学賞優秀賞受賞。『マレスケの虹』(小峰書店)で第43回日本児童文芸家協会賞受賞。季節風同人
双森文[フタモリフミ]
イラストレーター。デザイン系の専門学校を卒業後、活動を始める。あたたかさと柔らかい雰囲気を感じるイラストを主に制作(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆうわか
4
泣いた。タイトルや表紙からは想像できない内容で、途中で真相に気づいてからは、それぞれの気持ちや意見が違ってもそれぞれの背景があるのがわかった。 出会えて良かった、読めてよかった。2024/11/30
なみへい
2
児童書。主人公は、転校してこの春から新しい学校に通い始めた小学4年生の愛。彼女と母親には秘密があった…未来には、本当にあり得る話かもしれない。設定自体は使い古されているけれど、登場人物が小学生だし、ほのぼの感があって、これはこれで◎ 2025/02/06
芦屋和音
1
小4の愛は転校先で柚香と仲良くなる。二人して選ばれたリレー選手として素晴らしい走りを見せた愛だったが……。登録している人しか通れないように防犯カメラが見張る通学路があったり、医療用ロボットがある世界。クラスメイトがもし◯◯だったら?嫉妬で意地悪く言えば自分に返ってきて、結局嫌な気持ちになるのは自分。人との関わりで大切なことが書いてあります。先が気になって一気読み。2024/04/13
夏輝
0
最初から愛ちゃんの言動に不自然なところが多く、タイトルの意味を考えながら読むとなるほどなとなります。自分は大人だしいろいろ本を読んだり映画を見たりしているの一瞬で気づきましたが、子供たちがどう感じるのかとても気になります。 それにしても、安全のためとはいえ通る道まで全て監視されているのは嫌だな。 2024/10/30