内容説明
どうして、りすはきのみをくれるんだろう…。そうか、ぼくがおうさまのさるだからだ。ぼくはとくべつなさるなんだ!ところが…
著者等紹介
くすはら順子[クスハラジュンコ]
神奈川県在住。日本児童出版美術家連盟会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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わむう
29
王さまを楽しませるためにお城に住んでいたサル。王さまが亡くなり、お城を追い出されてしまいます。森で出会ったリスは、サルが食べる物がないので木の実を取ってきてあげます。いつしかそれが当たり前になり自分は王さまのサルだから特別なんだと思い込んでしまいます。リスは怒ってしまい、また一人ぼっちになったサルに、ゾウが「見栄を張ったりせずに本当の自分を見せてごらん」と言われたサルは勇気を出してリスに会いに行きます。2021/07/02
anne@灯れ松明の火
29
遠い方の新着棚で。くすはらさんの新作♪ 王様にかわいがられ、冠や服を着せられていたさる。見栄を張った話をしたり、親切なりすに、ひどいことを言ったりしてしまう。ぞうの言葉に、自分を振り返り、間違いに気づいたさるは……? 見栄を張ること、調子に乗ることって、あるもの。大切なのはその後。仲直りをしようと必死にがんばるさるの姿は、きっと読者の子どもにも伝わる。 2021/01/16
ほんわか・かめ
17
かつてお城で飼われ、王様に芸を見せては喜んでもらっていたサル。王様が亡くなると森へ捨てられることに。王様の相手しかしたことのなかったサルは友だちの作り方もわからない。ゾウがじっと見守ってここぞというときに助け舟を出したのが良かった。〈2020/文研出版〉2023/05/09
ツキノ
16
2020年11月発行。かつて王様に飼われていたさるが森に捨てられ、さるは他の動物たちに自分の過去を盛って話してしまう。りすがきのみをあげると「自分は特別なさるだ」とかんちがい。そうではない、と気づかせてくれるぞうの存在が貴重。(E130)2021/04/29
猿田彦
7
王様に宙返りの芸を見せるためだけにお城で飼われていた猿が、王様がいなくなると森に放されました。初めは興味津々でお城のことを聞きたがった森の動物たちも離れ、今はリスが毎日木の実を運んでくるだけです。でもね、そのリスにサルは王様がくれた様に甘いブドウを要求したのです。持ってこられないと返答したリスは翌日から来ませんでした。ずっと見守っていたゾウは、お城暮らしの経験があるためサルの話が嘘であることをちゃんと知っていますが、それでもリスのところへ連れて行ってくれました。「虎の威を借る」は通用しませんね。2023/10/02
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