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内容説明
宮城県塩竈市に住む長谷川ゆきさんは、「家庭文庫」開設を夢見ていたが、東日本大震災で、集めていた約八百冊の絵本は流失してしまう。その後、多くの人の助けや支援をえて「うみべの文庫」を開いたゆきさんは、託された思いを胸に、訪れるひとたちに絵本を紹介しながら、絵本と人、そして人と人の心をつなぎ、芽吹かせてきた。ゆきさんを突き動かした絵本の力、言葉の力とは―
目次
1 うみべの文庫
2 すきとほつたほんたうのたべもの
3 おはなしびっくり箱
4 東日本大震災
5 想いよ、届け!
6 絵本とともに
7 夢をかなえる時
8 文庫のオープン
9 絵本の力
10 絵本がつなぐ物語
11 種を蒔きつづけて
著者等紹介
堀米薫[ホリゴメカオル]
1958年、福島県に生まれる。岩手大学大学院農学研究科修了。『チョコレートと青い空』(そうえん社)で第41回日本児童文芸家協会新人賞受賞。宮城県角田市にて、精力的な執筆活動をしながら、専業農家として和牛飼育・水稲作付・林業を行っている。日本児童文芸家協会会員。「季節風」「青おに童話の会」同人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
はる
65
心に沁みます…。自宅に小さな絵本の図書館を作ろうと、こつこつと絵本を集めてきた長谷川ゆきさん。でも東日本大震災による津波でほとんどの絵本、800冊が流出してしまいます…。それでも多くの人の優しさと協力でついに誕生した「うみべの文庫」。長谷川さんの絵本に対する愛情と、子供たちに向けた視線はどこまでもあたたかい。長谷川さんのお人柄に胸がいっぱいになります。ありがとうございました。2019/02/28
どら母 学校図書館を考える
15
何かの記事か、テレビで聞いたことがあったけど、堀米薫さんによって、素晴らしい物語にまとめられた物を読めて良かった。 2020/02/25
なかちゅう
11
<3.11に向けて展示中>30年かけて817冊の絵本を集め家庭文庫を開こうとしていた矢先、津波によってその大半を失った塩竈市の長谷川ゆきさん。だが、ウィッシュリストによる呼びかけなどで5000冊を超える絵本が届けられ、私設の絵本図書館「うみべの文庫」は2012年11月にオープンした。体調のすぐれない中でも子ども達一人一人に向き合い、「絵本の読み聞かせは種を蒔くこと」だと絵本を届け続けたゆきさん。彼女が探し続けた「すきとほったほんたうのたべもの」はみつかったのだろうか。2019/02/19
Midori Matsuoka
4
宮城県塩竃市で文庫を始めようと準備をしていたところ、東日本大震災の津波で800冊の絵本を失ってしまった長谷川ゆきさん。自らも被災し、ケガや病気に見舞われながらも子どもたちに絵本を、物語を届けようとする。ゆきさんの活動を支援する人々の手助けもあり、「うみべの文庫」を始めることができたゆきさん。そこにやってくる子どもたちの姿や様子が丁寧に描かれていて、ゆきさんの静かで穏やかなのに力強い歩みに励まされる思いだ。 絵本の持つ力は確かにある。共感するところがたくさんあった。2019/05/25
Suma
1
文庫というものを知って利用するようになったのは大人になってから。図書館とも本屋とも違う距離感がとても居心地良い。うみべの、と聞いて文庫オープン直前に東日本大震災の津波で絵本を流されてしまった方のお話だとはまったく想像せず手にとった。現実の出来事。絵本がつなぐとはまさしくそのとおり。「何ができるだろう」で思考を止めずにインターネットで支援を呼びかけた方、それを受けて支援をした方、支援を受けて文庫をオープンさせた方、素直に育つ子供達、力強くて心が揺さぶられる。よだかの星や宮沢賢治童話を今一度手に取りたくなる。2020/02/24




