内容説明
―新しいブスター、だって?大人って、すぐになんでも忘れてしまえるんだな。ぼくは新しいブスターなんて、ぜったいにいらない。「新しい犬なんてほしくない」。ヤーコブの胸はしめつけられるようだった。―二度と犬を飼ったりするものか。ぜったいに。
著者等紹介
フローデ,リブ[フローデ,リブ] [Frohde,Liv]
1940年、ノルウェーに生まれる。教師として長年首都オスロの小学校に勤務した経験を活かし、児童向け作品を書き始めた。デビュー作『だんまりレナーテと愛犬ルーファス』
木村由利子[キムラユリコ]
大阪府に生まれる。大阪外国語大学デンマーク語科卒業。北欧の児童書・ミステリーが好きで翻訳の仕事をはじめる
柴田文香[シバタフミカ]
東京下町に生まれ育つ。保育士、英語講師として若い世代と触れ合ってきた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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izw
4
プロローグは犬の視点から描かれ、飼い主が亡くなったところから始まる。第1章は主人公ヤーコブが大切にしていた犬が亡くなる場面から始まる。周囲からは「たかが犬じゃないか」「新しい犬を買えばよい」とか言われる、友だちだった犬を失ったヤーコブは立ち直れない。サマーハウスに行っても元気になれなかったが、そんなところに、一匹の犬が現れる。その犬の飼い主が分からないままに、次第に心を通わせるが、ある日、大変なことが分かる。リブ・フローデは初めだが、犬を題材にした作品を何冊か書いているようなので、読んでみようと思う。2018/11/27
yasuko
1
飼い主を失った犬と犬を失った少年の物語。紆余曲折はあったものの、最後はハッピーエンドでよかった。この作者の作品はみんな犬が登場するようだ。他の作品も読んでみたい。児童書とはいえ、内容は感動的で素晴らしい。大人が読んでも楽しめる。2020/12/09
ぞうはは
1
ノルウェー語?の特徴か、翻訳者の癖か、短文が連なってる感じ。ただ、読みにくい印象はなく、リズムもあり、長文が苦手な子どもでもスムーズに読めそう。ふりがなも適度にあり、中学年あるいは読める低学年でもいけそう。内容、テーマは既視感が否めないが、描写の的確さに好感が持てる。2018/10/08
wankousan
0
ワンコを飼って、そして天国へ見送った経験をした飼主は、 「たかが犬・・・」とは絶対に言わない。2019/10/08