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目次
第1章 ぼく・わたしが体験した8月6日 あの日、きのこ雲の下でなにがおこったのか(岩田守雄さん―母をうばった原爆。二度とあんなことがあってはいけないという思いを、被爆したピアノと若い人たちにたくしたい;岡ヨシエさん―十四歳でいのちを終えてしまったたくさんの同級生のことを思うと、「助かってよかった。」という思いは一度もないの;堀田シヅヱさん―平和こそ宝。被爆者はわたしたちで最後にしたい)
第2章 平和のバトンをつなぐ 平和活動の芽吹きを追って(宇根利枝さん―原爆献水活動と、大阪の子どもたちの平和をつむぐ活動;兒玉光雄さん―放射線被害のおそろしさを伝える兒玉さんと、ヒロシマの新しい継承活動)
第3章 これからを生きる君たちへ 新しい世代が伝えるヒロシマ(好井敏彦さん―胎内被爆とピアノにみちびかれた、ぼくの平和活動;佐藤規代美さん―原爆の遺品がもつ意味、遺族の思いを、広島平和記念資料館から未来に伝える)
著者等紹介
指田和[サシダカズ]
埼玉県生まれ。出版社で子どもの雑誌、家庭雑誌などの編集を経た後、フリーとなる。いのちや平和、自然に関するテーマにひかれ、取材し作品にしている。日本児童文学者協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒラP@ehon.gohon
21
広島原爆のことを語り続ける人たちの証言集です。 5年前に出された本ですが、戦後の歳月の中で、生きている方の肉声も限界に来ている感じがしました。 風化させないためにも、貴重な本であり、語り継ぐことを忘れてはいけないと思いました。2023/05/31
スイ
13
『そのときに心底思ったことは、わたしたちは戦争・原爆の被害者という意識だけではなく、国として見れば加害者でもあったという意識ももたなければいけないということでした。』 様々な形で広島の原爆の被害にあった方々、次世代、次次世代で継承していこうとしている方々の姿を丁寧に描いたノンフィクション。 何をどこまで聞くべきなのか、といった作者ご自身の苦悩も垣間見え、そのことも含めて、本が脈打っているような、生きたものを受け取った気持ち。 受け取ったものを、私の中で生かし続けなければならないと思う。2021/02/19
いお
10
うちの中学の修学旅行は広島です。広島に行くにあたって、今の中学生が手に取りやすいようなお話を探していて、この本を見つけました。原爆についての絵本などを執筆している著者が出会った、被爆者たち。平和記念資料館の人の話もあり、遺品が持つ意味など考えさせられました。被爆者といっても、同じ話は一つとない。繰り返し語られる状況には、当時の思想もよくわかる。そして、ここに出てくる人たちは、みんな同じ使命を持つが、活動は違っていました。伝えようとしている人がいるのに、知ろうとしなかった自分を恥ずかしく思いました。2019/06/15
あお
1
とても良かったです。読書感想文の課題図書で読みました。「衣食住足りて礼節を知る」基本的な生活がある程度満たされないと、人間はなかなか正しい生き方はできない。遠のいてくる。ところが戦争になると、そういう「ふつうの生活」が当たり前でなくなる。今の平和は自然になったわけではない。たくさんの不幸な人がいて、その上に今の平和があるということ。みんなの命はひとつしかないんだから、助け合って生きなければならない。戦争やいかりから生まれるものはなんにもない。でも時代が変わると人は前の事を忘れてしまう。2018/05/14
ルル
0
★4 あらゆる立場から広島原爆に関わりのある方々の貴重なお話。 一番心に残ったのは原爆献水活動をされている宇根利枝さん。2023/11/20