内容説明
おばあちゃんがなくなり、おじいちゃんの賢三さんはプールにも通わなくなった。ひまりは賢三さんにスイミングを教えてと電話する。プールのきらいなひまりだったが、いつのまにか息つぎもできるようになる。賢三さんの魔法の言葉に、かくれていたもう一人の自分がひょいと顔を出したみたいに。プールの帰りに、ひまりはいとこの修馬と、賢三さんのマンションで冷や汁をごちそうになる。そのとき突然、ベランダごしに、ゴミに入ったポリ袋が落ちるのを目撃する。三人がベランダに飛び出すと、今度はぬり絵が落ちてくる。―いったいだれが、どうして、こんなものを落とすのか?ひまりと修馬の謎解きが始まる。
著者等紹介
大野圭子[オオノケイコ]
兵庫県に生まれる。「季節風」同人。日本児童文学者協会の協力も得て「子どもの本の学校」を主催。主な作品に、「ふにおちーん」(神戸新聞年間賞受賞)などがある
古味正康[コミマサヤス]
高知県に生まれる。コマーシャルの仕事を経て、児童書の世界へ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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