内容説明
イーハトーブは、宮沢賢治がふるさと岩手県をよんだ愛称です。イーハトーブのことばとふしぎなアルバム。「かぷかぷ」「ごとんごとん」したよろこびを「ぢゃらんぢゃららん」とかがやかせてみましょう。
著者等紹介
宮沢賢治[ミヤザワケンジ]
1896(明治29)年、岩手県に生まれる。早くから身近な自然に関心を寄せ、盛岡中学校時代に近郊の山野を歩きまわり、石や植物の採集に精を出す。十八歳のときに法華経を通して自然宇宙の壮大な魅力を知り、盛岡高等農林学校農芸化学科(現・岩手大学農学部)に進学ののち、地質調査などの科学的なアプローチを通してその実証をさぐり続ける。以後山野に身をおきながら詩歌や童話の創作に没頭する。花巻農学校勤務時代に『春と修羅』(詩集)『注文の多い料理店』(童話集)の二冊を出版する。1933(昭和8)年、三十七歳で永眠
松田司郎[マツダシロウ]
十八歳のとき賢治の作品にであう。同志社大卒後、文研出版に入り児童図書の編集に二十年たずさわったのち、賢治の故郷イーハトーブをカメラと共に歩く。大阪国際大学名誉教授。第十二回宮沢賢治賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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☆よいこ
52
宮沢賢治の物語の一節を抜きだし、紹介する本。宮沢賢治の文章のいいとこ取り。[やまなし][山男の四月][土神ときつね][ふたごの星][かえるのゴムぐつ][かしわばやしの夜][風の又三郎][十力の金剛石][どんぐりとやまねこ][よだかの星][注文ん多い料理店][鹿踊りのはじまり][銀河鉄道の夜][雪わたり][水仙月の四日]▽本の紹介文がわかりやすく、とても魅力的に書かれているので、その物語を手に取るきっかけになる。小学6年生国語の授業にて、宮沢賢治リストとともに紹介する。2018/11/02
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
12
松田司郎さんが、宮澤賢治の童話の舞台を撮影した写真絵本。童話の一節と風景が見事にマッチしています。これぞイーハトーブ、ふしぎな世界です。未読のおはなしも、簡単なあらすじが書かれています。『やまなし・山男の四月・土神ときつね・ふたごの星・かえるのゴムぐつ・かしわばやしの夜・風の又三郎・十力の金剛石・どんぐりとやまねこ・よだかの星・注文の多い料理店・鹿おどりのはじまり・銀河鉄道の夜・雪わたり・水仙月の四日』2019/09/12
スノーシェルター
11
独特の不思議な言葉。子供たち、笑ってくれて良かった。2013/11/28
遠い日
7
宮沢賢治の作品に登場する不思議といえば不思議な響きのオノマトペを紹介する。作品の解説も簡単に付されている。松田司郎さんの写真がきれいです。わたしは、読んだはずの作品でも覚えていないものが多く、「やまなし」と「風の又三郎」と「雪わたり」のオノマトペしか記憶にありませんでした。2023/08/25
ゆうしゅまむ
4
Na小学校図書館)きれいな写真と賢治作品のオノマトペ、作品の一部と解説が載った写真絵本。これを読んで、賢治の作品に興味を持てたらいいな。2017/10/30