内容説明
こんな子がきたら、きっとなにか起こる、ルイをはじめて見たとき、あかりはたしかにそう思った。でも、しばらくは、なにも起こらなかった。だから、これからもなにも起こらないですみそうと安心したところ、その事件は、起こった。そう、突然に。それは、帰りのホームルームのことだった。そこで、ルイが手をあげた。そして、計画問題のこたえでもいうように、はきはきといってのけた。「今日の給食のとき、いじめがありました。」小学5年生以上。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ねこ
5
人物が類型的で浅いと感じてしまった。でも「わたしは魔女だから……。いやなことは全部、魔女の修行だって思うのよ。だから、平気だった」こう言い放つ(なんとか)少女は、子どもたちにとって強いリアリティがあるのかもしれない。「いじめ」を考えるうえでよいテキストになるのかな。2015/11/10
読み人知らず
4
大人はみんながんばれ、というけどそれは頑張れなかった自分への後悔もあるのかも知んない。2007/07/10
timeturner
2
魔法の話かと思ったらイジメの話だった。『魔女ジェニアとわたし』の日本版という感じ。魔女っ子ルイが魅力的で面白かったけど、もう少し深いところまで書いてあればよかったなと少し残念。まあでも、対象読者にはそこまで必要ないのかもしれない。2015/08/26
tamago
1
ちょっと古臭い絵ではあるが、読みやすい。個人的には仲良しだけど、集団の中では周りの目が気になって仲良くできない。大人になってもあることだなぁと感じた。いじめてる側、いじめられてる側ではなく、いじめを見ている側に焦点を当てた本。最後の主人公の行動やセリフは考えされられる。2017/05/17
kenitirokikuti
1
魔法少女物件:番外。1997年。表紙は魔法使いものっぽくもあるが、訳あり転校生をめぐるイジメもの。このタイプの魔女狩りテーマもあるなぁ。2015/07/27