鏡の中の女たち―女性画家の自画像

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  • サイズ A5判/ページ数 245p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784579501779
  • NDC分類 720.28
  • Cコード C0071

出版社内容情報

現代を代表する東西十二人の女性画家の人生

近、現代を代表する東西12人の女性画家の、作品と人生を巡る興味深い読み物。三岸節子、小倉遊亀、ローランサンなどが描く鮮やかな軌跡は、現代人への豊かな示唆に富んでいる。代表作も必見。

鏡と自画像-序にかえて

永遠のパリジェンヌ
マリー・ローランサン

記憶の底ゆさぶる妖精
いわさきちひろ

おおらかに女を謳う
ニキ・ド・サンファル

命あかあかと燃ゆ
三岸節子

苦悩する絵筆
フリーダ・カーロ

静かなる開拓者
メアリ・カサット

パリ1920年代のミューズ
モンパルナスのキキ

自立への階段
レメディオス・バロ

黄金の女・その光と影
タマラ・ド・レンピッカ

心の中の鬼と遊ぶ
桂ゆき

大地の心地よい息づかい
グランマ・モーゼス

凛として晴れ晴れと
小倉遊亀

あとがき

内容説明

本書では、十九世紀から現代にかけての女性画家十二人を取り上げた。女性の才能の開花を妨げる多くの困難を克服し画家となった女性たちの自画像は、とりわけ研ぎ澄まされた鏡となって、私たちの今を映し出すのではないだろうか。

目次

永遠のパリジェンヌ―マリー・ローランサン
記憶の底ゆさぶる妖精―いわさきちひろ
おおらかに女を謳う―ニキ・ド・サンファル
命あかあかと燃ゆ―三岸節子
苦悩する絵筆―フリーダ・カーロ
静かなる開拓者―メアリ・カサット
パリ一九二〇年代のミューズ―モンパルナスのキキ
自立への階段―レメディオス・バロ
黄金の女・その光と影―タマラ・ド・レンピッカ
心の中の鬼と遊ぶ―桂ゆき
大地の心地よい息づかい―グランマ・モーゼス
凛として晴れ晴れと―小倉遊亀

著者等紹介

堀尾真紀子[ホリオマキコ]
1968年東京芸術大学美術学部卒。’72年同大学院修士課程終了。この間’69年から’70年までパリのフランス国立美術工芸大学(´Ecole Nationale Sup´erieure des Arts D´ecoratifs)留学。現在文化女子大学教授(造形文化論)。著書に『画家たちの原風景』(第35回日本エッセイストクラブ賞受賞、日本放送出版協会)ほか
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

294
12人の女性の画家たちの自画像を解析することで、画家その人と彼女の生きた時代を語る試み。残念ながら絵は少ないのだが、評伝としては極めて優れたもの。個々の章は短いものの、こうして並べることで彼女たちが置かれていた社会的な状況が一層明らかになる。最初のローランサンあたりは、まだ男性社会(美術界はとりわけ甚だしい)にあっての女性性の発露といった趣きであったが、これがフリーダ・カーロになると、個として敢然と社会に立ち向かってゆく。彼女の絵の強烈な色彩と構図は、もはやジェンダーをも超えたものである。2023/09/07

Olive

9
読み友さんの感想から自身も読んでみたくなった.ヴェネツィアさんありがとうございます. これは面白かった.1844年をはじめとし,1930年のニキまでおよそ100年間の時代を生きた12人の画家の人生を紐解く.それらの画家の自画像は,自身のありのままの姿ではないのだろう.時代の中で,女たちの女たちゆえの葛藤・抑圧といった世界の「鏡」を通して見つめられた自身の姿である.そして鏡に写しだされた姿が,他者の視線によって更に語られることで,各画家の人生がより一層写しだされる.2023/09/24

ユーディット

1
論文では無くエッセイ風の女性画家紹介。意見は違うこともしばしばだが読みやすいし、それぞれの人生を紹介しているので絵の好きな人にお勧め。ローランサン、いわさきちひろ、ニキ、三岸節子、フリーダ、メアリカサット、キキ(が入ってるのがちょっと驚き)、バロ、タマラ、桂ゆき、モーゼス、小倉遊亀2013/01/27

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