出版社内容情報
父と子の絆を、叙情的に想像力豊かに描きます
ある朝はやく、ぼくと父さんは、澄んだ、つめたい川に釣りにでかけた。ぼくたちは、ウキのついた釣り糸を空高く投げあげた! 父と子のきずなを叙情的に、想像力豊かに描きます。
内容説明
ある朝はやく、父さんとぼくは、澄んだ、つめたい川に釣りにでかけた。ぼくたちは、ウキのついた釣りざおを空高く投げあげ、思い出を釣りあげた―吹きぬけていくそよ風と、空の切れはしと、ぺらぺらの黄いろい太陽を釣りあげたんだ!ニューベリー賞受賞作家とカルデコット賞受賞画家が、父と子のきずなを、叙情的に、想像力豊かに描きます。
著者等紹介
クリーチ,シャロン[クリーチ,シャロン][Creech,Sharon]
作家。“WALK TWO MOONS”で1995年、ニューベリー賞受賞。現在は夫とアメリカのニュージャージー州に在住
ラシュカ,クリス[ラシュカ,クリス][Raschka,Chris]
画家、絵本作家。“YO! YES?”『やあ、ともだち!』(偕成社刊)で1994年、カルデコット賞受賞
長田弘[オサダヒロシ]
詩人
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒラP@ehon.gohon
22
不思議な感覚の絵の中で、父と子が釣り上げたものは何だったでしょう。 まだ暗い町並みの幻想感から、ただの釣りではない予感がしたのですが、二人だけの時間の中で釣り上げたものが、二人の絆だったなんて、なんと素敵な思い出でしょう。 風を釣り上げ、雲を釣り上げ、静かな時間の中で、自然の中にあるものに感動していくところ、思い出までも釣り上げてしまうところ、この感性が素晴らしいと思いました。2022/12/19
mntmt
12
釣れたのは、魚だけではないのです。2019/07/11
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
9
男の子がある土曜日に、お父さんと釣りに行って1日を過ごす、というおはなしですが、お父さんの誘い文句や思い出話がステキ!それが父子の絆を深めている。2024/11/15
ツキノ
9
図書館の書庫の絵本を読もうキャンペーン・191 クリス・ラシュカの絵がよかったのでこちらも借りてみる。こういう線を描く日本の作家もいたように思うのだけれど誰だったか…?色使いもとてもいい。原題は「Fishing in the air」。父と息子の絆。子どもの想像力を広げるにはおとなが連れていく、ちょっとことばがけをする、というのが必要だと思った。おとなに響く絵本。訳者が長田弘さんというのも編集者、でかした!というかんじ。感謝。2017/11/13
hoguru
6
釣り好きの息子は、リアルな釣りシーンへの期待が大きく、内容に集中できてない様子。内容は父と息子の素敵な絵本。2016/04/20