出版社内容情報
自分の庭に造った、手づくりの動物園の話
ぼくたちは、田舎に住むおじいちゃんと一緒に住むことになった。都会暮らしだったぼくたちを喜ばそうと、おじいちゃんは次々に動物を連れてきたが……。実話に基づく心温まるお話。
内容説明
ぼくのおじいちゃんは、かいしゃをやめて、いなかにひっこし、ひとりでくらしていました。まいにち、はたけをたがやし、すきなどうぶつのせわをしています。たくさんのどうぶつにかこまれてくらすのが、おじいちゃんのわかいころからのゆめでした。そのおじいちゃんと、ぼくたちも、いっしょにすむことになりました。
著者等紹介
浅野庸子[アサノヨウコ]
1943年東京生れ。成城大学文学部卒業。1977年から1979年まで家族でヨーロッパを旅行し、『スペインのちいさなむら』(福音館書店)『おかではたらくロバのポチョ』(文化出版局)にまとめる。二男一女の母
浅野輝雄[アサノテルオ]
1942年愛知県生れ。日本大学芸術学部卒業
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ
132
作者のお父さんがモデルになった絵本です。…子どもたちは家の前に広がる、沢山の動物たちに興味津々。ヤギや怪我をしたカラス、フクロウやウサギ、ブタやお猿さんまで。おじいさんが体調を崩すと、さあ大変。早くちょうだいよ、食事の準備から掃除、動物のペースに大混乱。家族みんなでお世話をしているんだけど。おじいちゃんはすごいね。…いつも笑顔で心優しい姿に、遠くからも子どもたちが集まり始め、夢がみんなの喜びになりました。動物園は家族や友だち、動物が共存する、みんなの思い出の場所となりました。沢山の愛に満たされた実話です。2021/08/29
ヒラP@ehon.gohon
10
実話と知って驚きました。 老後の夢が、動物に囲まれて畑仕事をすることなんて、素晴らしいと思います。 でも、それはとても大変なことに違い有りません。 具合を悪くしたら、動物たちを世話できなくなってしまいます。 そんな苦労を体験した子どもたちも、とても素晴らしい経験だったと思います。 動物園は、おじいさんの作り上げた楽園でした。 老後を迎えようとする私自身にとって、魅力的な絵本でした。2016/09/30
ツキノ
6
図書館の書庫の絵本を読もうキャンペーン・99 浅野康子さんのおとうさんがモデルだという。家庭でたくさんの動物を飼ったおとうさん。楽しいだろうけれど世話がたいへん。それでも孫にはかけがえのないものを残す。動物たちも大切にされればうれしいだろうな。2017/07/10
遠い日
6
作者の浅野庸子さん自身の体験をもとにした本。退職後、田舎で暮らし始めたおじいちゃんが次々に動物たちを飼い、まるで動物園のようになっていく。一緒に暮らすわたしたちは、驚きも喜びも体験することになる。動物たちが引き起こす騒動に振り回されもするが、触れ合う喜びも大きい。おじいちゃんの病気を経て、少し様変わりする我が家の動物園。犬一匹飼うのもいろいろあるご時世の今からすれば、夢のような家庭動物園だ。2014/04/10
こどもふみちゃん
6
田舎でひとりで暮らしていたおじいちゃんと,僕たちの家族 が-緒に住むことになった.おじいちゃんは,ぼくとお姉ちゃんを喜ばそうと, 小さな動物園を作ることにした.やぎ,ぶた,からす,さる.いろんな動物 が集まった.えさをやったり,小屋をそうじしたり,遊び道具を作ったりとやる ことは一杯.ところがある日,おじいちゃんが倒れてしまったんだ.さあ,それ からが大変! 動物の世話がこんなに大変だったなんて.実話に基づく心温まる お話.5・6・7・8・9歳向け。2012/05/22