出版社内容情報
おひとよしで、ちょっぴりまがぬけていて、善意あふれるふくろうくんの物語。見事な絵と語り口の、いぶし銀のような絵本です。読みきかせに最適。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ🍀
196
奥深い森に棲む、ふくろうくんのほのぼの、ひやひや、ほかほかな物語。ひとりの時間が長いと色々と考えたくなるんだ。みんな同じだと思う。満月はずっとぼくを見ている。だから眠れないんだ。さようなら、そういって別れても、どこまでも着いてくるんだ。今日の哀しみを思い出している。椅子は壊れてしまったし、本も破けてしまった。ずっとひとりだし、時計も止まってしまった。なぜそんなに涙を流し続けているの。だって理由があるから。もし寂しさが募ったら玄関を開けよう。寒くなるけど少しは楽しい気持ちに戻れて、温め直すことができるから。2023/08/12
Hideto-S@仮想書店 月舟書房
103
臆病なくせに無防備で、独り暮らしなのにバタバタしているふくろうくん。森に棲むふくろうは『賢者』と讃えられることも多いけど、暖炉のそばでぬくぬくと暮らすうちに、鋭いはずの危機管理能力もま〜るくなっていくのだろうか。『おきゃくさま』『こんもりおやま』『なみだのおちゃ』『うえとした』『おつきさま』の5篇を収録。自分のなみだで淹れたお茶はちょっとしょっぱい味がする。でも、やかん一杯泣いた後、心に溜まった良くないものはきれいに流されてしまうのだろう。1976年11月初版。2016/04/29
やも
88
落語だ、落語🤣!!ちょっとふくろうくん、あんま笑わせないで😂アナタね、ちょっと行動が奇想天外すぎるのよ。普通はね、喉乾いたら、水を薬缶で沸かしてお茶いれますので✋😳かなしいことを思い出して止まらなくなった涙を薬缶に貯めようって思いつきませんから✋😳💦そんで「ちょっと しょっぱい あじだよ」って…😂あぁふくろうくん。1人遊びが上手なふくろうくん。アナタはなんて愉快で可愛いらしいんでしょう🦉💞★52022/10/08
アキ
87
読友さんおすすめ本。原題:OWL AT HOME。ちょっととぼけたふくろうくんがいい味出してます。・おきゃくさま「ふゆくん!でていっておくれ!」・こんもりおやま「おやあ、こんもりくんがうごいているよ!」・なみだのおちゃ「ちょっとしょっぱいあじだよ」・うえとした「ぼくがうえにいるときはぼくはしたにいないんだ。ぼくがしたにいるときには、ぼくはうえにいないんだよ」・おつきさま「ああおつきさま、きみはずっとぼくんちまでついてきてくれたんだ。なんていいともだちなんだきみは!」1975年出版アーノルドローベルの絵本。2022/03/24
masa@レビューお休み中
84
ふくろうくんは、やさしいけれど、臆病で、怒りん坊で、泣き虫である。目を見開いたふくろうくんは、強面で、近寄りがたいって思ってしまう。でも、その外見とは裏腹で寂しがり屋で誰かと一緒にいたいと思っているのかもしれないなぁ。だから、扉を叩く冬くんを招きいれたり、思いっきり泣いて涙のお茶をいれたりしちゃうんだろうな。見方によっては、頑固で気難しい人とも見えなくはない。けれども、それはふくろうくんの本当の姿を指しているのではないのかもしれない…。2013/09/15