内容説明
本書は、料理のヒントになるおしゃべりと、料理にまつわるいくつもの絵と暮らしの小話をまとめたもので、お茶を一杯飲むような気分で読んでほしい一冊。
目次
あさ(理想の朝食;ジャム作り ほか)
ひる(市場;柑橘類 ほか)
ばん(ご馳走;お酒&ワイン ほか)
茶(コーヒーとお菓子;粉 ビスケット ほか)
著者等紹介
長尾智子[ナガオトモコ]
フードコーディネーター。本や雑誌などの出版分野を中心に活動。カフェやレストランのメニュープランニング、商品開発も手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アズル
24
レシピ集ではなく、食べ物や器などの食に関するエッセイ。黒い水差しやグラスが欲しくなりました。「あさ、ひる、ばん、茶」のタイトル通り、朝についての事柄から、お茶にまつわることまで、一日の食べ物を長尾さんにお話しを聞いたような気分になりました。2015/11/16
野のこ
20
料理のたわいもないおしゃべり。こうゆう本を求めてたので嬉しいです。毎日の料理を作りながらも次はこうしてみよう!といういろんなアイディアと、野菜や調味料に器とも対話する長尾さん。楽しみながらお台所に立つ様子が伺えて素敵です。ちょっとした料理のコツの伝授もありありがたい。トマトのオリーブ漬けにスライサーで林檎おろし、生姜ヨーグルト、起承転結の献立には香りのアクセント!はやってみたいです。おいしいって言われたくなるごはんを作っていきたいな。ワイズベッカーさんの美しい絵も素敵でした。2017/04/04
なつ
14
やっぱりどうしても『器』の文章に目が行くなぁ。その中から「あぁいいなぁ」と思った箇所。『魅力のある器が持つ共通点=にじみ出る「かわいげ」。人を惹き付けるということは、手になじんで親しみが持てる器を考えるとき、結局そのかわいげが宿っているかどうかが決め手になるのかもしれない』『民芸の器=「用の美」には「実用の美」と親しみの湧く使い心地の良さがあり、食卓の気分をよくする日常の料理を美味しくさせる「作用の美」も含まれる』 2015年最後に読んだ本がコレでした。半年という短い期間だったけど、図書館さんありがとう!2015/12/26
ミス レイン
9
購入から四年。影響受けて真似した事柄(旅行先で味噌を買う、梅ジャム)がすっかり習慣になった。味噌煮にする場合は遠い地域や原料の異なる味噌を使うと深みが増すという他所からの情報もあり、旅先での調味料はすっかり楽しみのひとつに。初読みの時は知らなかった他県のお店(青森、雪の道)にも偶然立ち寄ったりということも。生活に寄り沿った本は色あせず年を追うごとにより近いものになっていくものだと実感。これから先の再読がまた楽しみになる。2014/11/03
nizimasu
5
それほど過剰に装飾されていないけど、シンプルで心にささる文章。さりげないけど、日々の生活に欠かせない食事や日常の風景が一筆書きのようにさらりと収められているんだけど、これがどれも素晴らしい。何度も拾い読みしたい本です2014/01/29