感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
内島菫
13
「日曜美術館」で見かけて以来気になっていたミナペルホネン。デザインである以上センスは問われているのだろうけれど、それ以上に楽しんでつくっていることが作品から伝わってくる。そして彼のデザインには必ず何らかのズレがあり、ということはそこには整然としたものや調和があり、その中のズレは動きを生みだす。彼のストライプは風になびくし、水玉も雫になって落ち残像のようなストライプになる。小さな丸の配列にクローバーが紛れ込み、小花の咲きそろう庭にはうさぎが潜み、飛び去る小鳥はよく見ると並んだ小枝の一本を取ってくわえている。2021/10/19
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