内容説明
辰巳流、保存食の集大成。和洋の仕込みものの叡智を解き明かす。梅干し、アイスバイン、生ハムまで130種。
目次
梅仕事
仕込みもの(漬ける;干す;煮る;いる;炒める;蒸す、焼く;しめる;発酵させる;包む)
スペインとイタリアのソース(酷暑をのりきる知恵スペインのソース;トマトが主役イタリアのソース)
冷凍食品
容器・保存法
著者等紹介
辰巳芳子[タツミヨシコ]
1924年、東京生れ。料理研究家、随筆家。聖心女子学院卒業。料理研究家の草分けだった母、浜子のもとで家庭料理を身につける。また、宮内庁大膳寮で修業を積んだ加藤正之氏にフランス料理の指導を受け、イタリア、スペインなどで西洋料理の研鑽も積む。父親の介護の経験からスープの大切さに気づき、鎌倉の自宅などで「スープの会」を主宰。近年は、病院の食事にスープを供すべく、医療者のためのスープ教室にも尽力している。NPO法人「良い食材を伝える会」会長、NPO法人「大豆100粒運動を支える会」会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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たまきら
32
モンドリアンが表紙で、美術書が料理コーナーに紛れ込んでいるのかと思いました。絵への思いが書かれた最初の言葉が素敵です。凛とした料理への著者の姿勢には、本当に頭が下がります。きちんとしたものを受け継いできた。そして、継承したいーその思いがずっしりと伝わってくる素晴らしい一冊です。でも、矛盾しているかもしれませんが、哲学と妥協を許さない姿は時にかたくなにも思え、料理ってもっと楽しいものじゃないかなあ…なんて思う自分もいます。2021/11/23
浅葱@
22
年の瀬の忙しい最中なのに買ってきて開いたら他のことを忘れて読んでしまった。料理の中でも食べる私たちに一番身近な『仕込みもの』。素材をどう料理するか?がすっきり見える目次は、『あなたのために いのちを支えるスープ』と同じ展開。そして素材の扱い方や料理の勘所はもちろん、どうして大事なのかさが必ず添えてあるのが氏の特徴。道理を丁寧に教えていただき有難い。レシピ本でもあり、エッセイでもある。お母さんの辰巳浜子さんの「金柑の甘煮」「ぶとうジュース」などのレシピも写真とともにあり嬉しい限り。2013/12/30
Ai Watanabe
5
買ってしまった❤️先生が家庭における仕込みものは、ものの向こうに愛する者の姿があります。とおっしゃっていてたしかにそうだなぁと思いました。それ以上に季節ごとに仕込みものをすることは、季節を感じることで、仕込みものをする度に生きていることを強く実感できるような気がします。2015/11/15
1018
3
仕込みものって時間がおいしくしてくれるんですね。 「仕込みものをもっていると、生きてゆきやすい」という言葉に感動。 私もぬか漬け大事に育てよう。2014/01/11
0422
2
とてもいい。こんなにいろいろ作れるなんて!2014/01/11