内容説明
一か月のあいだだけ住むことになった古いビルのたんすでサキが見つけた、とってもすてきな帽子。この帽子は、サキをどんなぼうけんにつれていってくれるのでしょう?
著者等紹介
高楼方子[タカドノホウコ]
北海道函館市に生まれ。『へんてこもりにいこうよ』(偕成社)・『いたずらおばあさん』(フレーベル館)にて第18回路傍の石幼少年文学賞、『十一月の扉』(リブリオ出版、現在は福音館書店より発行)で第47回産経児童出版文化賞フジテレビ賞、『おともださにナリマ小』(フレーベル館)で第53回産経児童出版文化賞、『わたし、パリにいったの』(のら書店)にて第59回野間児童文芸賞受賞。本書(2005年初版)は第36回赤い鳥文学賞、第55回小学館児童出版文化賞受賞
出久根育[デクネイク]
東京都生まれ、チェコ共和国プラハ市在住。『あめふらし』(パロル舎、現在は偕成社より発行)で2003年ブラチスラバ世界絵本原画展にてグランプリを受賞。『マーシャと白い鳥』(偕成社)にて第11回日本絵本賞大賞、『もりのおとぶくろ』(のら書店)にて第58回産経児童出版文化賞ニッポン放送賞、『川まつりの夜』(フレーベル館)にて第70回産経児童出版文化賞美術賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ひめか*
26
初版が出た2005年、私は小学生でこの本を読んだ。今年図書館で見てなぜ新しいのかと思えば新装版だった。ただ好きだったことだけ覚えていて、物語の内容は忘れてしまっていた。時を越えて再読。可愛い帽子を見つけて育ちゃんと出会い、階段の柱に付いた木の玉の下に秘密のメモを隠したり、絵画の額縁が隠し扉でその後ろに続く螺旋階段を歩いたり…育ちゃんと過ごした日々が瞬く間に蘇ってきた。かつて二人のようだった同じ名前のおばあちゃんたちが、彼女たちを見て懐かしく思うように私も懐かしく感じた。子供の頃に親しんだ児童書っていいね。2024/09/04
木漏れ日の下
5
タイムスリップ?異世界転生?ファンタジー?と思いつつ読み進めるとしっかり不思議回収されて、そうだったのかと得心。 それでも不思議ではあるのだけれど。 でも挿絵と世界観好き。2024/04/26
だけど松本
4
王道で、面白かった。2024/02/23
みるこおら
3
古びたビルで出会った不思議な友達とのわくわくどきどきする冒険物語。最初はトムは真夜中の庭でやナルニア国物語を思わせるような出会いから、謎の女の子の意外な正体が明らかになって、さらに、、、意外や意外の連続でした。高楼ワールド、満喫しました。2024/03/16
のんたろう
2
4月から5年生になるサキは、家の建て替えのため、春休みの一か月を古いビルに住むことになった。そのビルで育という少女に出会い、不思議な体験をする……。異世界に足を踏み入れたのかそれとも現実なのか、サキもわからないが読者もわからない。そのゆらゆらした感じがたまらない。育ちゃんの存在さえも現実なのか……。このゆらりと淡い感じに出久根さんの絵がぴたりとはまっている。モグラおじさんなど登場人物もおもしろい。夢か現実かは読んでのお楽しみ。こんなビルならわたしも1か月住んでみたい。2024/08/29
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